健康寿命は、“どこに住むか” で決まってしまう。

画像: Cory

2019.09.02

ライフ・ソーシャル

健康寿命は、“どこに住むか” で決まってしまう。

川口 雅裕
NPO法人・老いの工学研究所 理事長

日本老年学的評価研究機構が、約20万人の高齢者を調査した結果から考えた。

以下がそれを簡単に表した、健康寿命の方程式だ。

大事なのは、掛け算であること。健康習慣を実践しても、物理的リスクの排除や精神的・社会的リスクの排除ができなければ、健康長寿の実現可能性はゼロかもしれないということだ。健康習慣の実践は、これらリスクが排除された家に住むことを前提としなければ意味がないかもしれないと考えてもいい。実際、日本は欧米に比べて、高齢者自身も高齢の親を持つ子供らも、「どこに住むか」を軽視しすぎている。「どこに住むか」×「健康習慣」が健康寿命を左右する。健康長寿は、健康習慣だけでは実現しないと心得なければならない。

老いの工学研究所


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川口 雅裕

NPO法人・老いの工学研究所 理事長

高齢期の心身の健康や幸福感に関する研究者。暮らす環境や生活スタイルに焦点を当て、単なる体の健康だけでなく、暮らし全体、人生全体という広い視野から、ポジティブになれるたくさんのエビデンスとともに、高齢者にエールを送る講演を行っています。

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