スマホは子どもの精神と脳の脅威、ならばどうする?

画像: ExpectGrain

2019.04.10

IT・WEB

スマホは子どもの精神と脳の脅威、ならばどうする?

日沖 博道
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

利便性と時代の流れを理由に学校へのスマホ持ち込みを安易に解禁することは、日本の子どもたちの精神の健康と脳発達にとって大きな脅威となる。徹底的にその害毒を教え込むことができるか、さもなくば禁止のままのほうがずっとマシだ。

教師による強烈な「警告と指導」の結果、各々の家庭で、スマホとPCを使い過ぎている親に対し子どもが警告を発するという逆指南の構図が起きるくらいでちょうどいいのではないか。

しかしもし、文科省が及び腰になるか、学校現場が「これ以上ややこしいことで教師の負担を増やしたくない」と言い訳するなどして、こうした「スマホ使い過ぎの恐ろしさ」と「適正なスマホの使い方」を学校で徹底して教えることができないならば、むしろ小中学校でのスマホ持ち込み解禁は絶対にすべきではない(理屈が分かって自制心が育ったはずの高校生以上になれば、上記のリスクをよくよく説明してからルールを決めて持たせるのは構わないと小生は考える)。

ニッポンの宝である子どもたちの精神と脳をむしばむ害毒を制御なしに学校現場に持ち込むことは国家の自殺行為に近い。大げさだと思う人は笑えばよい。しかし心ある人は戦慄すべきだ。

万が一中途半端な学校スマホ解禁という事態になったら、各家庭は自衛すべきだ。もし「緊急の時の連絡手段」または「防犯対策」として必要だからという理由でスマホ持ち込みに賛成されているのなら、お子さんにはフィーチャーホン(ガラケー)を持たせるだけで十分だろう。可愛い我が子の脳と精神を守るためによくご考慮願いたい。

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日沖 博道

パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

パスファインダーズ社は少数精鋭の戦略コンサルティング会社です。「新規事業の開発・推進」「既存事業の改革」「業務改革」の3つを主テーマとした戦略コンサルティングを、ハンズオン・スタイルにて提供しております。https://www.pathfinders.co.jp/                  弊社は「フォーカス戦略」と「新規事業開発」の研究会『羅針盤倶楽部』の事務局も務めています。中小企業経営者の方々の参加を歓迎します。https://www.pathfinders.co.jp/rashimban/         代表・日沖の最新著は『ベテラン幹部を納得させろ!~次世代のエースになるための6ステップ~』。本質に立ち返って効果的・効率的に仕事を進めるための、でも少し肩の力を抜いて読める本です。宜しければアマゾンにて検索ください(下記には他の書籍も紹介しています)。 https://www.pathfinders.co.jp/books/

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