/スピノザやニュートン、バークリー、そしてライプニッツの奇妙な神学が、ドイツ観念論のヘーゲルなどにつながっていく。そして、それが地上に引きずり落とされ、資本論や唯物論に展開する。つまり、神を否定することを含めて、近代になっても、結局、人は神の観念から逃れられなかったのだ。/
スピノザやニュートン、バークリー、そしてライプニッツの奇妙な神学が、ドイツ観念論のヘーゲルなどにつながっていく。そして、それが地上に引きずり落とされ、資本論や唯物論に展開する。つまり、神を否定することを含めて、近代になっても、結局、人は神の観念から逃れられなかったのだ。宇宙は生命体だ、とか、世界は緻密に設計されている、とか、歴史的発展は偶然ではない、とか。合理的、論理的に考えれば、こうするのが当然だ、とか言うのは、つまり、ライプニッツの神のような理想的な思考者と一致するのが、個々人として正しい、と言うのと同じこと。それは、そういう完全理想の思考者が存在すると信じているに等しい。いくら神の名を表面から消しても、テイズムは、現代の我々にも染みついている。
(by Univ.-Prof.Dr. Teruaki Georges Sumioka. 大阪芸術大学芸術学部哲学教授、東京大学卒、文学修士(東京大学)、美術博士(東京藝術大学)、元テレビ朝日報道局『朝まで生テレビ!』ブレイン。専門は哲学、メディア文化論。最近の活動に 純丘先生の1分哲学vol.1 などがある。)
哲学
2017.12.31
2018.06.03
2018.09.18
2018.09.25
2018.10.02
2018.10.16
2018.10.23
2018.11.06
2019.01.08
大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。