ロジカルシンキングを越えて:6.現在のアイデア重視の潮流とその必然性

画像: ぱくたそ

2018.07.19

経営・マネジメント

ロジカルシンキングを越えて:6.現在のアイデア重視の潮流とその必然性

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

ロジカルシンキングブームが去ってから長いものの、ビジネスプランニングにおけるロジカルシンキングには大いなる誤解や形式に偏った理解がよく見られます。ビジネスプランニングにおけるロジカルシンキングとは何なのか?何でないのか?誤解や偏った理解を含めて概観しつつ本当に使えるやり方を明らかにしていきます。

確かに書籍で経験を積むのは難しいです。

ですので、今、ビジネス書を仕掛ける人々が注目しているのは「ストーリー」と「アイデア」、「新しい思考法」のようです。ストーリー仕立てのビジネス書は確かにありますよね。そして、アイデア発想法の書籍も増えてきています。

確かに、現在、巷に普及しているようなロジカルシンキングを学んでも、豊かな発想にはなかなかつなげられません。

私は「アイデアを生むのは豊かな経験でしかない」と思っていますが、それでは身もふたもないので、後で、ケーススタディーとなるようなストーリーも書いてみようと思っています。そのストーリーをじっくり読み込むことで疑似的に経験を積んでいただければと思います。

本当の経験に勝るストーリーです!と言いたいところですが、そこまで言うと誇大広告です。読んでみて、「そんなもんなんだろうなあ」と思っていただいて、実際の経験に備えてください。

そして、もっと最後の方で「イメージ」も含めた「新しいビジネスにおける思考術」をまとめて解説していこうと思います。

ただ、私は企画業務に日々携わる方がこの本を読んでいると思うので、その方々が、今、どの段階にいるのか?とその段階ではどうすればいいのか?がわかったほうが、成長につながると思っています。そのため、この後は企画業務に携わる人が、成長のプロセスにおいて「患いがちな病と処方箋」の全体観を示し、それぞれのプロセスにおけるブレイクスルーのポイントについて書いていこうと思います。

これは、私が患った病でもあります。しかし、そのプロセスを飛び越えることは残念ながら不可能です。しかし、だからこそ高速で通過してほしい。

実は、このプロセスには、はじまりに戻る、前のコマに戻る、というループが用意されています・・・。素直に上の段階に行けるといいのですが、ループを繰り返している企画マンは多数います。そこを回避するためにも、ぜひともここから先を読んでほしいですね。

そして、「企画業務における悪循環の無限ループ」という「不治の病」を横目でみながら、涼しい微笑みを浮かべてここを通り抜けて欲しい。

それでは、次回から、企画業務において、企画ができるようになる過程で「患いがちな病と処方箋」に関して見ていきましょう。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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