先日久しぶりにミュージカルを見てきました。 主演は、おそらく16、17歳くらいの女の子だと思いますが、 しっかりした演技・歌・ダンスですごいなあと感心しました。
もちろん、芸能界を目指すような人たちは、小さいころから
訓練を受け場数をこなしているんでしょうけど、
それなりの規模の舞台で主役を張るというのは、
大きなプレッシャーだと思います。
その中で、あんだけ腹から声を出して、
ハプニングにも動じず、観客のリアクションが想定以下でも、
ビビらず役を演じきるって、すごいことです。
* * *
昔あるテーマでの講演を依頼されたとき、
速攻断ったことがあります。
当時は、プロジェクトの現場で泥に紛れて
仕事をしているのが自分のイメージで、
みんなの前で講師役を演じるなんて、
照れくさいというか想像できませんでした。
だいたい人前で流暢に話すようなキャラでなかったし、
なんか質問されてうまく説明できなかったら
恥ずかしいし・・ とかなり弱腰。
そんなとき、セミナー講師として活躍している方に、
「立場をとる」という話を聞きました。
当時その言葉がえらく自分の心に刺さりました。
その方曰く、
「いつか講師になりたい」
「もう少しこの分野を勉強して準備ができたら・・」
とか言ってる人は、永遠になれない。
自分は講師をやると決定してこそ、
その人は必至に勉強するし、準備をする。
講師に限らず、コンサルタントでも組織のリーダーでも、
その「立場をとる」ことで、その立場に必要なものを
身につけることができる。
いつかなりたいと準備しつづけても、永遠に準備状態で終わる。
そんな話でした。
私は、別に講師になりたいと思っていたわけでなかったけど、
その話を受けて、次に講師の依頼がきたとき、
思い切って引き受けてみました。
(そのあとしばらく、猛烈に後悔しましたが・・)
結果、依頼を受けてから、実際に講師をやり終えるまでの間ほど
猛烈に勉強したことはない。
それまで考えたこともないことを考えたし、
自分が中途半端にしか理解していなかった分野も浮き彫りになり、
その準備の過程で、自分の知識・経験を、体系的に整理・理解する
こともできました。
まず「立場をとる」。
ミュージカルの主役だろうが、
プロジェクトのリーダーだろうが、
大きなプレッシャー・責任を伴う役割に対して、
勇気をもって、その立場をとった人のみが、
見える世界があるのだと思います。
【プロジェクトの現場を勝ち抜く技術】
2015.11.04
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