この間、ある取引先との折衝のため地方へ日帰り出張してきました。 ところが、あと一駅のところで、新幹線が止まってしまいました。
一駅といえども新幹線の駅なので結構な距離があり
タクシーを使うのをためらっていたら、
先方の方々が一つ前の駅まで迎えにきてくれました。
さらには帰りも、まだ新幹線が動いていなく、
在来線に揺られて、新幹線の倍以上の時間をかけて、
東京へ戻ってきました。。
そんなしんどい日帰りの出張でしたが、感心したことがあります。
打ち合わせの目的は、先方がこちらからの要望を受け入れてくれるよう
説得することでした。今回の取引先以外にも、これまで全国10社くらい
同じ目的で回っています。
たいていの取引先は、社長あるいは担当役員と
管理部門の部長・課長が出てくることが多いですが、
今回の取引先は、実務を日々やっている女性1名も
参加されていました。
その人は、事前に送っておいた資料を完璧に読み込んでいたようで、
こちらが説明する必要もないくらい内容を理解されていました。
その上で、こちらの要望をそのまま受け入れるのでなく、
また拒否するのでもなく、臆することなく、しっかりした口調で
第3の案を提案をしてきました。
その内容が、とても筋がよく、私も即承諾しました。
おそらく、こちらの要望をそのまま受け入れたら、
その女性の日々の業務が大変になるのだと思います。
それを、甘んじてそのまま受けいれるのでなく、
あるいは頑固拒否するのでもなく、
両社が許容できる第3の案を提案してきました。
その理路整然とした提案は、見ててとても気持ちよかったです。
彼女の勝因はおそらく、
・事前情報から、こちらのやりたいことの目的をしっかり理解したこと。
・その要望を満たす他の方法を徹底的に考えたこと。
・現場作業者の視点でなく、マネジメントレベルの視点で提案したこと。
お見事でした。
【プロジェクトの現場を勝ち抜く技術】
2015.11.24
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