一般向けITサービスに関しては玉石混交というのは昔から変わらない。実にいい加減なものが平気で提供されて費用請求されていながら、目に見えないためになかなかその実態に気づかないことがある。信頼していたPCショップで直面した、意外な事態とは?
なるほど、PCデポの契約管理システムには、顧客に対し契約期間を明記し伝える機能は備わっていないことが、これでよく分かった。
本件は相対的に罪の軽いものだが、もしかすると確信犯的なものかも知れない(顧客の「うっかり自動更新」を狙っているということ)。正直、同社に対して失望し、少し不信感も芽生えた。
その翌週だったか、またPCデポで自宅作業用の新しいラップトップPCを購入し(小生も懲りないですね)、旧PCからのデータ移行などを進めた。しかし完全な移行にはまだ日数が掛かると判断し、当面は廃棄せずに旧PCを残すことにした。そうなると一時的にセキュリティ・ソフトWの対象台数をオーバーしてしまう。
そこでハタと思い出し、半ば強制的に自動更新させられたセキュリティ・ソフトKをこちらのPCにもインストールした。するとWと違ってKの場合、画面の下部で鼓動しているような動きをすることに気づいた。
そこで小生は娘に「Kの動きは面白いね」と話し掛けた。すると娘はきょとんとして、「Kって何?」と問い返すのだ。小生と娘の間でしばらく、噛み合わないやり取りが続いた。娘は自分のPCではそんな動きをするソフトはないと言い、しかもウイルス駆除などのレポートも受け取ったこともない、定義ファイルの更新もしたことがないと言う。
ようやく事態がおかしいことを感じた小生は、娘のMacBookの画面をみたが、小生の使っているWindowsと違って、インストールされているソフトを確認する方法が分からない。PCデポに電話し、「もしかすると契約しているはずのセキュリティ・ソフトがインストールされていないかも知れない」「どうやればインストールされているか否かを判断できるのか」などと問い合わせた。
しかし電話越しでは分からないとのことで、店舗に娘のPCを持ち込んで診てもらうことになった。数日後(何とか娘と小生の都合を合わせて)、店で現物を診てもらうとすぐに、セキュリティ・ソフトは全くインストールされていないことが分かった。
当時のサービス会員登録証には細かい記載は何もないが、たまたま残していた店発行の「パソコン購入メモ」(一種の購入商品・サービスの明細書)には「設定」の項目にしっかりとチェックマークがついているが、「万全セキュリティ」の項目にはチェックマークが入っていない。店側に好意的に解釈すると、セキュリティ・ソフトは売ったけど、インストールを引き受けてはいない、ということだろう。
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パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
「世界的戦略ファームのノウハウ」×「事業会社での事業開発実務」×「身銭での投資・起業経験」。 足掛け38年にわたりプライム上場企業を中心に300近いプロジェクトを主導。 ✅パスファインダーズ社は大企業・中堅企業向けの事業開発・事業戦略策定にフォーカスした戦略コンサルティング会社。AIとデータサイエンス技術によるDX化を支援する「ADXサービス」を展開中。https://www.pathfinders.co.jp/ ✅中小企業向けの経営戦略研究会『羅針盤倶楽部』の運営事務局も務めています。https://www.facebook.com/rashimbanclub/
