元南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ氏が、12月5日、95歳でお亡くなりになりました。 2010年2月7日の投稿記事でも触れましたが、マンデラ氏がなぜこれほどまでにその功績を世界から讃えられているのでしょうか? それは、当時の盟友との厚い信頼関係をベースに、真のリーダーシップを人種問わずに発揮したからであったと思います。 以前の記事を編集して改めてお伝えしようと思います。
筆者は幸いにもこの決勝戦を観客席から見る機会がありました。
これを観客席から観た白人は、こう思ったに違いありません。
「マンデラは、我々白人の敵ではないのだ。
我々白人に仕返しを企てるような人物ではないのだ。
真のこの国のリーダーなんだ。
我々白人も、生まれ育ったこの国に残って頑張って生活し続ける
希望を持ってもいいのかもしれない」
この決勝戦でのシーンこそ、マンデラが暗い獄中でデクラークと取り交わした人間同士としての信頼の絆を、公の場で明確な形で証明してみせた、象徴的なシーンだったと思います。
彼はデクラークとの信頼を元に約束を守ったのでありました、
当時あの観客席で一緒に隣で観戦した南ア国営大手製鉄会社の顧客で
ある白人の幹部が後日筆者に言ったことを今でも覚えています。
「ミスター ミヤケ。
正直、来月には、荷物をまとめて祖父母の故郷であるオランダ
に逃げ帰ろうかと思っていた。
あの決勝戦の試合を観るまではね。
だけど、あの日を境に考えが変わった。
これから色々あるかもしれないが、ともかくこれからも 俺は
南アフリカで頑張ろうと思う。
南アフリカ人としてね」
マンデラとデクラークは、結局二人揃ってノーベル平和賞を受賞
しました。
相手を信頼し、希望と夢を持って人種を超えた新しい国家を建設した二人には当然かもしれません。
一方、身近には、政治と金、賄賂などという極めて低レベルな問題で、お互い延々と非難中傷や幼稚な弁明ばかりしている我が国の国会の政治家先生方を連日見ていると、情けなくなります。
あの南アのマンデラ、デクラークのお二人の全てとは言いません。
例え、何百分の一でもいいから、もうちょっと日本国の発展のために
ピュアな意思と志をもって頂き、信頼を築いて、国民が納得できるように活動して欲しいなと切に思ってしまいます。
南ア駐在時代に、本当の真の政治家・リーダーに触れ、その指導者の下で、その国家が国民と共に変革していく姿を目の当たりにできたことは、一番の人生の収穫だと思っています。
ビジネスの現場でも同じでしょう。
真に信頼できる相手を見つけましょう。
そのためには、自分を信頼してもらいたいという受け身の思いは
捨て去りましょう。
まず自分が相手をひたすら信頼することができるかどうかが大事な出発点ではなないでしょうか?
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