88才で尚現役。 海軍兵学校最後の卒業生の 流通コンサルタントは、ドラッカーと同じ考えでした。
小生が師匠と尊敬し、お付き合いをさせて頂いている 方のお一人は、御年88才になられました。
今でも、現役流通コンサルタントとして顧問企業を幾つかもたれ指導しておられます。
師匠は、日本海軍の広島は江田島の海軍兵学校在籍時に終戦を迎えられ、幸か不幸か、憧れていた日本海軍の士官になることなく、社会に出られた方。
戦争が終わって軍艦に乗る夢が破れたためか、この年の兵学校卒業生の持て余したエネルギーは凄まじくて、 師匠の同期には、俳優、エッセイスト、俳人、歌手、 そして博物館明治村の館長と多くの顔を持つ小沢昭一氏や、 セコム創業者飯田会長の実兄で、Everyday Low priceで 有名な快進撃を続けるオーケースーパーの飯田社長などが いるそうです。
この師匠も、若くしてダイエー創業者の故中内功会長と共にダイエー創業当時から右腕となって、ダイエーを成功に 導いた片腕の一人であります。
そこで聞いてください! みなさん。
なんと、この師匠は、昨年一年間で200回のセミナーや勉強会 に出たとのこと。
3日に2回はどこかのセミナーに参加しており、参加して聴講するだけでもすごいのに、何と、必ず翌日にはその セミナーの内容を自分なりに解釈して要約したレポートを作成されます。
また、その要約レポートを弟子にメールし、弟子たちから感想をもらいながら、しっかり自分のものにしてしまいます。
そしてそれをすぐに実務の現場で活用しようと努力をされています。
小生もはずかしながらこの師匠から、よくまとまった 分かりやすいレポートをしょっちゅう頂き、その度に
「三宅くん。まだまだわしは勉強が全然足りない。
世の中の早い動きについて行っていない。
あんたもこれ読んで勉強しなさい!」
と、叱咤激励していただく始末であります。
師匠曰く、
「これだけ世の中の動きが早くなり、技術動向も めまぐるしく変わる中で、
勉強しない実務家が多すぎる。 勉強して最新の知識を補充しておかないと必ず変化に対応 できずに、ゆでガエって終わってしまう」
というのが師匠の持論です。
どこかで聞いた話だなーと思っていたら、かのピーター・ ドラッカーが同じようなことを1994年にハーバード大学の講義の中で語っていました。
昔の工業化社会での資本家の投資対象は、車や機関車などを 生産するための生産設備(機械や道具など)でありましたが、 今や時代は、サービス業が主体をなす「知識社会」と なりました。
知識社会における本当の投資の対象は、もはや機械でも なければ道具でもありません。
投資の対象となっているのは、知識労働者の「知識」 であると彼はいっています。
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