大学入試でセンター試験や2次試験が廃止される?面接が導入される?…などなど、11月は大学入試改革の話がマスコミをにぎわせました。 事実はどうなのか。実際にどんな審議がされているのか。 中央教育審議会、高大接続特別部会を傍聴し、要点をまとめてみました。
※本記事は 勤務の筆者の個人的な見解です。
政府主導の政策会議である、「教育再生実行会議」が、先の10月31日、第四次提言として「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について」をまとめました。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/pdf/dai4_1.pdf
この提言を踏まえ、検討課題を議論する場として、11月8日に中央教育審議会(中教審)の高大接続特別部会(第八回)が開催され、筆者は傍聴してきました。
再生会議と中教審の関係を短く述べれば、再生会議の政策論から見た提言を受け、現在の教育をしっかり把握している中教審の委員が制度設計について議論する、という構造です。
報道のカメラは7台、そして傍聴者数は140名。中教審の部会としては異例とも言える注目度でした。
これは、事前に、報道で
「大学入試センター試験は5年後を目処に廃止か!?」
「人物本位の試験になる!?」
「えっ、2次試験廃止だって!?」
などと受け止められるリリースが次々と出され、大学入試は多くの人にとって「過去に経験した身近感のある話題」であることが拍車をかけ、社会の中で「大学入試が変わる!」という温度感が醸成されていた影響でしょう。
様々な報道がなされ、そして、その報道内容の「一部」に対し、賛否の意見がインターネット上ではたくさん、ほんとうにたくさん見受けらました。
素人感覚で、感想を述べる、くらいであれば「なるほどねーそんな感想もつんだねー」と受け止めるのですが、“(教育畑の人間からすると)よくありがちな”諸外国の例を持ち出し批判的に述べたり、自分の教育観に基づき偏った、かつ声高な主張には、「多分それらのことは、中教審の委員はよく弁えてますよ」とか「一次情報を見に行っているのかなあ。。。メディアの情報を勝手に解釈していないかなあ。。。」などと感じるものも少なくありませんでした。
そこで…
提言そのものは上記の通りですが、実際にポイントとなる制度設計はどんな温度感で進んで行くのか。中教審の皆さんはどれだけ「いま」の教育をしっかり見つめて考えてくれているのか。
これらを自分の目で、耳で、肌感覚で確かめるために、僕は傍聴に伺いました。
果たして、中教審の部会の皆さんは、しっかり、そして誰よりも、教育や入試の現状を把握し、向き合って考えており、素晴らしいと思いました。
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