メガネのネット通販で業界に革命を巻き起こす米ウォービーパーカー。そのブランド戦略の要は「感情体験」。
しかし、今日、ウォービーパーカーなどの企業がやっていること・・・、つまり、ショールームを開いたり、移動店舗で各地を回ったり、デザイン性と茶目っ気に富んだ企業文化報告書を制作してウェブサイトに載せたり・・・といったことは、一見、「コスト効率」という概念からはかけ離れたことだ。しかし、あえてそれをするのは、ビジネスを長期的な視野で見た時、顧客とつながること、それも、唯一無二の体験を通して、感情的なインパクトを顧客の心の中に残すことが何より重要であると認識しているからだろう。ザッポスもそうだが、顧客と心でつながることを最強の戦略として位置付けるネット企業が、昨今、数多く台頭してきている。
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ブランド戦略
2015.07.13
2013.02.08
2010.07.30
2015.07.27
2015.07.17
2020.04.24
2020.07.28
ダイナ・サーチ、インク 代表
ダイナ・サーチ、インク代表 https://www.dyna-search.com/jp/ 一般社団法人コア・バリュー経営協会理事 https://www.corevalue.or.jp/ 南カリフォルニア大学オペレーション・リサーチ学科修士課程修了。米国企業で経験を積んだのち、1982年に日米間のビジネス・コンサルティング会社、ダイナ・サーチ(Dyna-Search, Inc.)をカリフォルニア州ロサンゼルスに設立。米優良企業の研究を通し、日本企業の革新を支援してきた。アメリカのネット通販会社ザッポスや、規模ではなく偉大さを追求する中小企業群スモール・ジャイアンツなどの研究を踏まえ、生活者主体の時代に対応する経営革新手法として「コア・バリュー経営」を提唱。2009年以来、社員も顧客もハッピーで、生産性の高い会社を目指す志の高い経営者を対象に、コンサルティング・執筆・講演・リーダーシップ教育活動を精力的に行っている。主な著書に、『コア・バリュー・リーダーシップ』(PHPエディターズ・グループ)、『アメリカで「小さいのに偉大だ!」といわれる企業のシンプルで強い戦略』(PHP研究所)、『ザッポスの奇跡 改訂版 ~アマゾンが屈した史上最強の新経営戦略~』(廣済堂出版)、『未来企業は共に夢を見る ―コア・バリュー経営―』(東京図書出版)などがある。