余り一般の方には馴染みのない、東大の後期試験について簡単にご紹介します。
※2013.3.13追記
東大の後期試験へ推薦入試が導入される見込みになりました(2018年より)。
http://www.insightnow.jp/article/7594
『名ばかり大学生 日本型教育制度の終焉』 (光文社新書)の著者、河本敏浩さんとゆっくり話す機会がありました。
そのとき、難関大学の後期試験で話が盛り上がり…
「“え?(前期試験では)あの人、落ちたの?信じられない…”と思える人って、後期試験で必ず受かってるよねー」
「そうそうそう!京大後期で受かった同級生が、まさにそんな感じ」(注:現在、京大の後期試験はありません)
「能力が図抜けている人は、なぜか後期試験でうまく拾われるよね」
「なんだかんだでそんな仕組みになっているのかなー」
「普通の受験対策じゃ解けないもんね、後期の問題って」
「確かに、東大後期で受かった僕の先輩は、超天才肌で、大学生時代に遊んでばかりだったのに、弁護士を目指すと決めたら司法試験うかっちゃったもんな~」
いわゆる「出来る人」~問題解決力や、これまでに直面したことのない課題を乗り越える力がある人を、後期試験は救うんです。
とくに、東大後期試験は、そんな感じ。
2013年3月10日(日)、東大の前期試験合格発表日です。
この日は盛んに合格発表の映像がニュースで流れます。
その3日後、東大の後期試験は行われ、3月22日(金)に合格発表。
ニュースでは余り流れませんが、この日、100名に、東大合格の桜の花びらが降り注ぎます。
100名は、理科三類を除き全科類共通問題で受験し、合格者は文系、理系とわず、好きな学類を選べる独特の試験になっていることをご存じの方は、一般の方では少ないでしょう。
文理問わない試験で、かつ、前期試験では見抜けなかった才能を見出そうとしていますので、問題も独特。
文系の人は普通学校で学んでいない理系範囲の数学の知識まで必要としたり、理系の人はほとんど経験のない論文型の試験も含まれていたりします。
詳しい対策法は、Z会ブログ中の記事「ここからスタート! 東大後期対策2013」に譲りますが、僕がお伝えしたいのは1点。
東大後期試験の「作法」だけは身につける対策をした方が良い
ということ。
本質的な学力がしっかり身についていながら、前期試験で残念ながら落ちてしまった人は、後期試験での逆転合格が十分に考えられます。
ですが、後期試験の問題形式や、どういう姿勢で臨むべきか、などを感覚的につかんでおかないと、才能がある人でもさすがに厳しい。。。
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