「これからの時代、グローバルスタンダードを目指すために、日本の大学も秋入学にした方がいい!」 …これまでは、掛け声だけで、実行に移している大学(学部)も一部であるものの、世の中的なムーブメントにはなっていません。 しかし、東大が本気になりました。
上記のようなことを大学関係者と話し、推測した昨年の秋。
そして、今年2月、京大カンニング事件が世間を大きく騒がせました。
犯罪というくくりの「悪いこと」の程度に比してマスメディアの騒ぎ方がはるかに大きかった、と思われたことも多いかと思います。
僕自身もその1人で、穿った見方をすれば「簡単に誰でもわかり、やっている人がいてもおかしくない(もちろん、いいこととは思いません)ものを、何で今さらのように“そんな方法があるなんて!”的に取り上げるんだろう」と感じていました。
…つまりは、(どこかの、誰かが)入試制度に一石を投じたい“思惑”のようなものを感じたんですね。
さらに震災。東大の合格発表が3月10日で、直後の天災だったことから、東大の教授陣でも入試のあり方が大きく議論されたようです(東大関係者へのヒアリングによります)。
それらを受けて今回の東大秋入学の記事。
全てのストーリーが
大学の秋入学が日本において実行に移される
方向に向かっていると、肌感覚で感じました。
大学広報の方との話から今日に至るまでの経験に付加して、今日の「記事が出た」ことについて思うこと。
1つは「なぜ7月1日だったか」ということ。
とても目立つ日ですよね。電力制限発動の日ですから、様々なニュースソースに「見に行く」個人活動の時間は昨日より増えていると思います。
記事の内容を見る限り、以前からわかっていたことを、今日リリースしたのは間違いないと見ています。
であれば、東大と日経が(普通の東大~日経の記事に比べても)目立たせたい、話題にしたい、という意図を伺えます。
2つめ「なぜ2時2分だったか」ということ。
他の新聞社がネットニュースで情報を察知し追いかけ、ソースを確かめ記事化すると、正午前後(結果的に)。
そこまでは「日経の記事」にしたかった…つまり「教育視点の意図」ではなく「経済視点での意図」の匂いを感じるのです。
3つめ。「なぜ日経新聞がファーストリリースだったか」ということ。
2つめと重なるのですが、東大→日経新聞という情報流通の流れが、かつ、それだけがオンリーワンで形成された、というところに、「経済」からの圧力(とでも申しますか)を感じます。
これらから…(重ねて、推測に過ぎないのですが、と断らせていただいて)次のように僕は考えました。
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大企業は外国人採用により本腰を入れたいと思っている。なぜなら(現状において)日本の学生よりずっと優秀だから。しかし卒業時期~たとえば、中国は6月が主~の関係で、今の「4月1日入社」はやりにくい。
→入学を9月にし、その後、将来的に「3月卒業」がスタンダードではなくなれば、名目上「秋入社」をスタンダードに出来、そして外国人採用がやりやすくなる。
→経済産業省、経済界も、本動向は賛成するのではないか?だから日経なのではないか?
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