日本のコミュニケーションは急速に変化している。しかし、その変化は「ガラパゴス化」とでもいうようなあまり芳しくない方向に進んでいる。
現在のところ、交渉術のベストプラクティスはインタレストベースの交渉とみなされている。これは相手の関心に注意を払い、また、自分の関心を相手に伝え、お互いの関心がぶつかり合わない所で譲歩しあい、交渉のパイを大きくするというものだ。
日本人は、相手の関心を探り当てることは世界有数のポジションにあると感じる。しかし、自分の関心を相手に伝えることにかけては、世界でかなり下位にあるといえる。これでは片手落ちだ。折角、世界でも有数の相手のインタレストを察する能力を持ちながら、その理解を相手に伝える術を持っていない。
それでも交渉、コミュニケーションの土俵に上がってしまえば何とかなるかもしれないが、こんな面倒臭い相手に話をしようというのは、よほど奇特な人間か、相手がその苦労に値する者である場合の何れかだ。我われ日本人は、世界から見てそんなに魅力的だろうか?このままでは、そもそも話や交渉の場に上がることすらできなくなってしまうのではないか。
自分たちの文化にとどまっている限りにおいては、このような態度でも問題はない。しかし、
異なる文化圏を相手にする時には、相手がこちらの真意を察してくれるコミュニケーション文化というのは非常に特異なものであると理解した上で、自分が何者で、自分がどれだけ相手に関心があり、自分の関心がどこにあるかを明確に伝えなければ欲しいものは得られない。
このことを理解した上でそうした文化を築いていかないと、あっという間にコミュニケーションの孤島に我々は追い込まれることになる。中ノ森 清訓/株式会社 戦略調達 代表取締役社長
調達・購買業務に関わる代行・アウトソーシング、システム導入、コンサルティングを通じて、お客様の「最善の調達・購買」を実現することにより、調達・購買コスト、物流費用、経費削減を支援する傍ら、日本における調達・購買業務とそのマネジメントの確立に向け、それらの理論化、体系化を行なっている。
コーポレートサイト: http://www.samuraisourcing.com/
現在、最新のトピックスから、調達・購買業務とそのマネジメント、コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」と、調達・購買からできる環境経営に関する情報発信を行う「環境調達.com」、これらの記事で2010年を振り返るという企画を実施しています。
それぞれの記事一覧の中から、2010年を最も象徴していると思われるものをお選び頂、集計の結果で現在の世相を占います。30秒と掛かりませんので、よろしくお願い申し上げます!
「週刊 戦略調達で2010年を振り返る」記事投票はこちら⇒http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=40221
「環境調達.comで2010年を振り返る」記事投票はこちら⇒http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=40260
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
週刊 戦略調達
2011.02.24
2011.02.17
2011.02.11
2011.02.03
2011.01.26
2011.01.19
2011.01.11
2010.12.29
2010.12.22
株式会社 戦略調達 代表取締役社長
コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」、環境負荷を低減する商品・サービスの開発事例や、それを支えるサプライヤなどを紹介する「環境調達.com」を中心に、開発・調達・購買業務とそのマネジメントのあり方について情報提供していきます