本田技研工業がグリーン購買ガイドラインを改定した。企業活動全領域におけるCO2を含む温室効果ガス排出量の管理をサプライヤに求めるといった優れているが取引先にはかなり厳しいものになりそうだ。 恐らく、ありこちでベストプラクティスとして「何れの企業も真似すべき」ものとして取り上げられていくことだろう。今回は、他企業にとってのこのホンダのグリーン購買ガイドラインの正しい位置づけについて見ていこう。
他の産業に属する企業にとっての今回のホンダのグリーン購買ガイドラインの受け止め方としては、ベストプラクティスとしてそっくりそのまま鵜呑みにするのではなく、それが目指している
■環境負荷の低減を本業の中で深いレベルで統合する
■仕様・取引先評価項目に環境要件を加える
■グローバル視点で事業・サプライチェーンをデザインする
といった方向性は参考にしつつ、どれ位の細かさで管理すべきか、どれ位取引先を自社のオペレーションに統合するかは、現在のサプライ市場の環境対応へのレベルや、事業や材毎に求められる取引すべき企業の水準に即したレベルに細かく設定、留めるべき所は留めておくことで、事業運営と環境の現実的なバランスを取っていく位にしておいた方が、実効性のある環境経営を地に足のついた形で進めていくことができると考える。
中ノ森 清訓/株式会社 戦略調達 代表取締役社長
調達・購買業務に関わる代行・アウトソーシング、システム導入、コンサルティングを通じて、お客様の「最善の調達・購買」を実現することにより、調達・購買コスト、物流費用、経費削減を支援する傍ら、日本における調達・購買業務とそのマネジメントの確立に向け、それらの理論化、体系化を行なっている。
コーポレートサイト: http://www.samuraisourcing.com/
現在、調達・購買からできる環境経営に関する情報発信を行う「環境調達.com」と、最新のトピックスから、調達・購買業務とそのマネジメント、コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」、これらの記事で2010年を振り返るという企画を実施しています。
それぞれの記事一覧の中から、2010年を最も象徴していると思われるものをお選び頂、集計の結果で現在の世相を占います。30秒と掛かりませんので、よろしくお願い申し上げます!
「環境調達.comで2010年を振り返る」記事投票はこちら⇒http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=40260
「週刊 戦略調達で2010年を振り返る」記事投票はこちら⇒http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=40221
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株式会社 戦略調達 代表取締役社長
コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」、環境負荷を低減する商品・サービスの開発事例や、それを支えるサプライヤなどを紹介する「環境調達.com」を中心に、開発・調達・購買業務とそのマネジメントのあり方について情報提供していきます