信頼を勝ち得るためには、周囲からの指摘を素直に受け止める心が必要です。そして、過ちに対して誠意をもって謝る姿勢が必要不可欠です。指摘した本人にも必要な心があります。それは、相手を許す気持ちです。お互いにそれを持ち合わせることによってよい関係が築けるのです。
どんなにその指摘が「正しいこと」であっても、逃げ場なく、完膚(かんぷ)なきまでに叩きのめされると、人は受け入れることができず、感情は憎しみに変わっていきます。悪いことに、人は親しければ親しいほど、過ちを見逃すことができずに、とことん追求し、逃げ場をつくらずに攻め立ててしまうものです。
自分に余裕ができれば、他人を許す気持ちも生まれますが、精神的にも体力的にも余裕のない時、多くの人はイライラして人に厳しくなるものです。
素直に自分の過ちを認められる人は、たいてい他の人の過ちも許すことができる人が多いものです。そのような人に対して、周りはよい印象を持ちますが、逆に、素直に過ちを認めない人に、人が不快感を覚えるのは、将来の自分の過ちも許してくれないだろう、という不安感が働くためなのです。
■□■ ミスの対応でわかる会社の組織力 ■□■
あなたは、お客様からクレームを受けたときどのような対応をしていますか。仕事でミスが起こったときこそ、その会社の組織力がわかるのです。
現場担当者が自分のミスと向き合って、上司にきちんと報告して対処について相談しているということ。組織として会社としてきちんと対応しようという姿勢が見えるということが大切なのです。
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「スター社員の仕事術」
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。