昔は、日清製菓の「バターココナツ」やサンリツの「源氏パイ」の袋に燦然と輝いていたモンドセレクション。 今では、サントリーのプレミアムモルツの広告で、モンドセレクション3年連続最高金賞というキャッチコピーにまでなっている。・・・で、実際、どうなのよ?モンドセレクションって?
販促会議でアイデア出しに困ったとき・・・「モンドセレクションでも獲りに行きますか?」なんて会話が昨今良く聞こえてくるようになった。そういえば、少し乱発気味な気もするぞ。その実態は、どうなのか?(日経トレンディネット2008年02月04日配信の記事「モンドセレクション」って何だ?を参考に整理させていただく。)
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20080131/1006634/?ST=life&P=1
モンドセレクションは、「食のノーベル賞」らしい。
モンドセレクションとは、ベルギーのブリュッセルに本部を置く国際的な品評機関。世界各地にある優れた市販商品の品質向上を目的として、 1961年にベルギー王国経済省と欧州共同体が共同で創設したもの。「食のオリンピック」「食のノーベル賞」に例えられるように、 商品の品質に関するコンクールとして最も歴史のあるものだといわれている。
審査は、自費参加の商品のみに限られる。
審査は毎年行われ、一般に市販されている製品を対象に、自身で参加した製品に限られる。審査料は、1製品ごとに1100ユーロ。2010年7月8日本日の為替レートが1ユーロ=111円なので、日本円に換算すると12万円強かかるわけである。
厳正かつ非公開なプロによる絶対評価。
審査のジャンルはビール・菓子・タバコ・美容などのカテゴリからさ らに100以上のグループに分かれており、それぞれを各分野で活躍する、確かな専門的知識とその高い能力を認められたスペシャリストらが行う。
採点の詳細は非公開だが、審査によって得られた総合得点の平均点に応じて、90点以上で 最高金賞、80点以上で金賞、70点以上で銀賞、60点以上で銅賞が授与される。 つまり、評価基準を満たせば複数の商品でも受賞することができるわけだ。
日本から出品した食品の8割が入賞している。
日経MJ2008,11,14号の記事を出典として編集されたウィキペディアには、「本認証は相対評価ではなく絶対評価を用いているため、定められた技術水準を満たした商品には全て認証が与えられる。特別金賞は2006年以降毎年50点以上の日本製品に与えられている。なお国際的には、ほとんど無名である一方、日本国内で近年急激に知名度が上がったため審査対象品の5割が日本からの出品という状態にある。さらに、日本から出品した食品の8割が入賞している」と記されている。
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メディアや広告業界への苦言・提言
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。