『キズナのマーケティング』を斬る!(前)

ソーシャルメディアマーケティングを扱った書籍として、現在かなり売れている『キズナのマーケティング』(池田紀行/アスキー新書)の書評です。 ※なお、「斬る!」は、所属会社(Z会)が入試分析などを行うときに「東大入試を斬る!」という言い方をし、それに似た形の書評になりそうだったので、合わせてみました。

◆本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

いろいろとお仕事をご一緒させていただいた、トライバルメディアハウスの池田さんの書いた書籍

『キズナのマーケティング』(池田紀行/アスキー新書)

凄く売れているようで…
5月26日(水)にファインドスターさんで行われる講演もかなりお席がいっぱいのようで。
https://www.fs-sslserver.jp/niche_form/index.php?site_l_no=10403
※このセミナーの対談者として光栄にも招聘されています(苦笑)

書評を書かせていただきます。

最初断らせてください(僕のことを良く知らない人に誤解されるのが嫌なので)。

書評は、思ったことを率直に書くのが、最大の筆者への誠実な態度だと思っています。
池田さんとはいろいろ仲良くさせていただいているため、この「率直さ」度合いも増します。
だから、書いた文章は、2人の関係を知らない人が御覧になったら「めちゃめちゃ偉そう」とか「何様のつもり?」という文章になるかもしれませんが、ご容赦ください。

加えて、「本を書く」という行為は大変なことなので、その行為をやってのけ、そして今世の中売れている、という事実を作っていることは、本当に凄いことだと思います。
しかし、その凄さに敬意を払って、半ば見下したような率直な感想を書かない、というのも違います。むしろ、敬意を払うからこそ、率直に書くのです。

この書籍にはZ会も、僕自身も、かなり大きく取り上げられていますので、早い段階で「いいよ!」とレビューし、売上に貢献した方が、短期的にはZ会のためになるのは正直間違いありません。インサイトナウもかなりPVのあるサイトですし…
ですが、本音こそが「キズナ」であり、それをこのようなニュース連動サイトで記す行為こそが「マーケティング」であるとしたならば、『キズナのマーケティング』を地で行わなければ、取り上げられた意味がありませんので。

===

書評です。ちなみに3回読みました。
結論から言います。

「アタリマエのことしか書かれていません。僕にとって得るものは何もありませんでした。」

「キズナ」の「マーケティング」というのであれば、「キズナ」をどう「マーケティング」に活かすか、というところに触れる本、という姿勢なのかと思います。
マーケティングと銘打つのであれば、当然費用対効果が最も良い「やり方」のヒントになることが書かれていることを期待します。
しかしこれらについては、どこにもありませんでした。
注)ここだけ読むと、「ダメな本」と誤読されそうですが、決してそういうわけではなく、「僕にとって」「得るものがなかった」ということなので、お時間許せば是非、続けて記事を読んでくださいませ。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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