世の多くの企業が、「何が本当に環境負荷の削減になるんだ」「環境負荷と経済性どう両立させればいいんだ」と悩んでいることと思います。 今回は、その答えになるかもしれない、東レの環境負荷のライフサイクルアセスメントツールの本格展開をご紹介します。
加えて、環境負荷となると、コストの他に、二酸化炭素排出量、資源別利用量、エネルギー使用量などについて、同じ作業をせねばならず、実験的に1アイテムを取り上げてというケースは幾つか試みられてきましたが、日常の経営判断に利用されるレベルでというのは、非常に稀なケースです。
これらが測定できるとなると、環境経営においては、大きなブレークスルーとなります。なぜなら、これまでライフサイクルトータルでの環境負荷の削減を証明するのは、上記の理由で非常に困難でした。よく、リサイクルで再資源とした方が良い、いや、ゴミとして焼却した方が、トータルでのエネルギー効率は良いと、専門家の間でも意見が異なるのが、環境負荷削減効果の測定の難しさを示しています。また、環境負荷と経済性のバランスで言えば、価格は高いけれど、製品寿命が長い、メンテナンスフリー、必要資源・エネルギー量が少ないといった時に、なかなか判断がつかず、改善が進まないということも良くあることです。ライフサイクルで、環境負荷と経済性を測定できるようになれば、これらの難問を一気に解決することが可能になります。
同社は、T-E2Aを自社のライフサイクルマネジメントの推進に活用するにとどまらず、産業界、社会に広く提唱し、普及・浸透を目指すことで地球環境問題の解決と、持続的な低炭素社会の実現に向けて貢献していくとのことですので、是非、約800種類の環境負荷項目とは何なのか、原料から使用・廃棄段階のどこまでのプロセスを、どれだけのメッシュで、どうやってタイムリーに把握されているのかについて、早い段階で世に広めて頂ければと願います。
弊社も、同じようなことができないかを模索した時期もありましたが、今回挙げたような理由により、物理的にできないものと考え、棚上げしているところです。他にも、世の多くの企業が、「何が本当に環境負荷の削減になるんだ」「環境負荷と経済性どう両立させればいいんだ」と悩んでいることと思います。
T-E2Aがその答えとなることを期待しています。
※以上は、掲載企業からの情報や一般に公開されている情報を基に、参考情報として、弊社の視点で編集したものです。掲載企業との取引や契約については、あなたの判断に基づき行って下さい。掲載企業との取引や契約についてのトラブルについては、弊社では一切責任を負いませんので、あらかじめご了承下さい。
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株式会社 戦略調達 代表取締役社長
コスト削減・経費削減のヒントを提供する「週刊 戦略調達」、環境負荷を低減する商品・サービスの開発事例や、それを支えるサプライヤなどを紹介する「環境調達.com」を中心に、開発・調達・購買業務とそのマネジメントのあり方について情報提供していきます