企業の内部、外部にある「環境」を考える

2010.02.16

経営・マネジメント

企業の内部、外部にある「環境」を考える

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

今日は、企業の「環境」のお話しです。環境問題で言う環境ではなく、内部環境、外部環境で言う環境です。企業におけるロジカルコミュニケーションの講座を今度やるので、その内容を頭出しするような内容の第2弾です。

 で、SWOT分析は環境の自社にとっての意味合いを明確にするという枠組みです。

 外部環境、制約条件の意味合いを考えると、いい意味合いはチャンスです。悪い意味合いは脅威です。

 内部環境、リソースの意味合いを考えると、いい意味合いは強みです。悪い意味合いは弱みですね。

 で、この「いい」は本当は会社によって違いますよね。目指すものが違うから。「いい」は「わるい」は目指すものに照らして「いい」「わるい」なんですね。

 意味合いは主語によって変わるとはよく言います。それはなぜかと言えば、目指すものが違うからです。

 目指すものが違えば、環境の意味合いは違ってきます。ここまで同意できますか?そうすると、それはファクトの見え方の違いとも言えますね?

 ファクトの見え方に偏りが一切ない人はいないです。それはわかりますよね。

 意味合いありきでファクトを人は見ています。意味合いが違えば同じファクトも違って見えます。

 あれ、現状、意味合い、アクションと定めるのではないの?と思いますよね。

 でも、それは双方向的に同時に定まるが正しいと思います。客観的なレポートもどこかから見ているのです。だからファクトの見え方がある以上、企業に取っての意味合いを定めている以上、単に積み上げているわけではないのです。

 環境は意味合いに染められています。見る人が染まっていることに気がつかないだけです。もう飽きましたが、だまし絵で説明することがあります。

 「老婆と貴婦人」ですね。結局、絵は線で書かれていますが、老婆という見方をすれば、その意味合いの中で線を見るし、貴婦人という見方をすれば、その意味合いの中で線を見る。それだけです。

 環境は、意味合いとしてみれば、使えるか?という観点が一番大事ですね。「なんでも利用する」に近い環境の見方ですね。

 なんてことを、講座でやるのかな、と思っています・・・。あと少しだけ席があります。詳細はこちらです。http://bit.ly/9YMiHd

 多分、けっこう難しい感じですが、なんとか伝わるといいなあ、と思っています。それでは次回をお楽しみに。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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