今日は、ビジョン&ストラテジー周りのお話しです。企業におけるロジカルコミュニケーションの講座を今度やるので、その内容を頭出しするような内容です。
ストラテジーに関わる思い出話をTweetしました。もう大昔のお話しです。
①昔、日本でスポーツマーケティングの草分け的な会社にすこーしだけ関わった。といっても、電通にほとんどを持っていかれていたので、もはや虫の息。苦肉の策のようなストラテジーにしかならなかった。
②ただ、久しぶりにその会社の様子をみると、その苦肉の策はそれなりに機能しているようにも見えた。さすがに内実は聞けない。でもまあ、紙に書いただけのことが実現しているもんだ、と思ったりする。書いている時はこんなことできるのか?論理的にはありえるけど・・・、ということばかりだった。
③ストラテジーというのはそういうものだ。書いている時は、何も無い世界に情報を書き込んでいるようなもの。その書き込みがまさに実現するのを見るとき、にんまりするもの。書いた本人は決して表には出てこない。
これはただのノスタルジーです。ただ、ストラテジーは情報です。情報を記述しているだけ。目に見えない。紙に書けるは書けるのですが、目には見えません。
ビジョンでゴールを定めつつ、現状からの道程を書き記す。当然、プロフィットをたたき出すことによるサステイナビリティの確保は大事です。
苦肉の策の中身もかけません。さすがにね。でも、真逆を行く戦略でした。そして、当時は紙の上にしかなかったバンクーバーオリンピックがまさに開催されようとしていて、確保すると書いてあった選手と実際にマネジメント契約していたりしてびっくりします。
次からが、本番です。
①企業の意思は、ある意味で自由。反社会的な意思を設定しちゃだめだけど、自由。はじめに意思がある。意思がない企業は、何をしていいか?が定められない。「あるべき」という言葉で呼ぶのは、意思から考えた未来の姿に照らし合わせた現在あるべき姿。それと現状のギャップを課題と言う。
②「あるべき」は客観的であるかのように装う言葉。それはそれで仕方ない。古い学問の枠組みでは、それはそれで仕方がない。古い客観を決裁に求める企業ではそれはそれで仕方がない。そんな客観的世界の存在は既に否定されているけど、仕方ないこと。
③未来に根拠はない。意思のみが存在する。5年後1000億円を目指すとしよう。その根拠はという質問は質問自体が矛盾である。未来を作るために、現在、現実を変えようという活動があるのであって、過去から未来は積み上がらない。
④株主説明会で未来の根拠を問うアナリストはセンスがない。その未来を実現するために、何をどうするのか?という質問には意味がある。未来には根拠はない。未来の根拠がもしあるとすれば、さらに先の未来が近い未来の根拠になる。
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ストラテジー
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。