「教育」や「受験対策」などのサービスを提供するZ会の一社員の私見として。 日経新聞夕刊の話題と、ドラッカーの言にヒントを得、一つ「大きな違い」について触れさせていただきました。
いわゆる「教える」「学ぶ」という一連の過程の中には
1.知識を教えられて、アドバイスももらい、「わからない」が「わかった!」となること。
2.「わかった!」となった知識が別の場面でも応用できるような「学び方」を身につけること。
この2点があるかと思います。
多くの方は、1を(半ば無意識的にも)重視していますし、1がないと2のステップに進めないのは明らかなので、絶対に必要な段階でもありますが…
そこに盲点があります。
過剰に1を重視すると、2の段階に進めない自分が形成されてしまう、ということです。
そこで、Z会の教育サービスはどうか…と考えたとき。
営利企業として見たとき、お客様の瞬間的な満足を得るためには、1を実感させる方が早いですから、多くの塾を始めとした教育サービスは1へ傾きます。
しかし、上述のように、過剰に1を重視すると、2に進みません。
Z会の教育サービスは、通信教育であろうと塾であろうと、2の段階をクリアーするための「体系的な仕組み・仕掛け」を作り、過剰に1へ偏るようなことはしない。
そんなサービスなんだと、勤めながら感じます。
(だから一見、「とっつきにくく」感じる部分もあるかと思いますけど)。
振り返れば高校数学の教材編集を担当していた時代。
一から十まで、1つの課題について説明をすることはしませんでした。
最後の「学び方」を知り、応用問題に対応できる柔軟性を身につけさせるための「仕組み・仕掛け」…たとえば別解を多く載せたり、その別解の掲載する位置を考えたり(たとえば、解説スペースの最初か最後かで随分「学び方」を得るスピードは変わりますから)…を仕込んでいました。
東大を始めとする最難関大学に合格させるためには、不可欠な力~「学び方」~を身につけてもらうために。
そのために、多くの人が口にする「教えてもらいたい」という言葉で、多くの人が定義する「教え方」を、Z会はとっていません。
簡潔にいうのであれば、Z会は教えてくれないんです。
しかし、その方法論をとった結果として、最難関大学への合格実績としては比類なきものを(お蔭様で)達成し続けられるんだと思います。
#Z会の大学合格実績
http://www.zkai.co.jp/home/about/records/index.asp
もちろん、主要大コースを含めた、様々な大学のラインナップを用意していますから、教材の作り方としては
「合格難易度の高低にあわせ、1と2のバランスを変えている」
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