月間利用者数約1900万人、掲載アイテム数5000万。日本最大の購買支援サイト『価格.com』が好調だ。世界的不況の中でも利用者は増え続け、業績も安定している。創業以来、着実な成長を遂げ、ホテル予約、グルメ、マンションなどさまざまなジャンルへと進出する株式会社カカクコム。その事業の柱である『価格.com』成長の秘密に迫る。
【Insight's Insight】
いま価格.comには5000万ものアイテムが掲載されている。価格.comのサイトトップには21のカテゴリーが整然と並び、グルメやホテル、マンションなどのグループサイトも、基本的には同じテイストでまとめられている印象を受ける。
もちろん、サイトのデザインは扱っているジャンルごとに違う。しかし同じニオイを感じるのだ。そのニオイを言葉にするなら『ユーザーオリエンティッド』となるのだろう。何かを探してやってくるユーザーに対して、どれだけわかりやすく、ていねいに情報を提供するか。このコンセプトがどのサイトに行っても徹底されているのだ。
だからこそ価格.comはCGP(=Consumer Generated Power、我々の造語である) を持った。これこそはネットが創り出した新しい力である。ここにおいて買い手と売り手の力関係は逆転しつつあるのではないだろうか。この力を生み出すエンジンとなったのが、とにかくひたすら価格情報をわかりやすく提供するという、価格.comの愚直なまでの顧客志向である。
およそ価格のついているものはすべて扱う。価格.comが、このビジョンを達成したときに、何がどう変わるのか。日本の流通に相当なインパクトを与える可能性を持つ価格.comの今後に期待したい。
◇インタビュー:竹林篤実/清水優太 ◇構成:竹林篤実
◇フォトグラファー:村山裕章 ◇撮影協力:ピクスタ㈱
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FMO第27弾【株式会社カカクコム】
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