メンバーのスキルさえあれば組織はまわるか?というと私はそうではないと思います。でも、意外と人間性なんてどうでもいい、スキルさえあればなんとかなるというスキル信奉の方は山ほどいます。
自分の話しばかりする人は、ちょっとうざい。でも、あなたは自分の過去を語れますか。たいした過去でなくても、自分の生き方を語れますでしょうか?
あるコーヒーチェーンの創業者は、ライバル会社で働いていました。1週間ぐらいバイトしていた。そして、そのマニュアルを持って、消えた・・・、といわれています。
その過去を正々堂々と語れるでしょうか。ひた隠す日々なのでしょうか?
自分をさらせる。そして、自分を表現できる。部下に伝えられる。だからこそ、部下の人間的な成長を志向できるのではないでしょうか?
でも、職場で、人間的な側面のお話しを出すと言うのは、ある意味で人間的なぶつかりあいを創出するかもしれません。人間としてのぶつかりあいを、職場で起こすのはめんどうかもしれません。
そのケアは本当にしんどいでしょう。でもね、そういった組織の仕事のほうが感動があると思います。ビジネスライクと言う言葉に、人間性を埋没させた職場に成長はあるのでしょうか?
そういった組織はチャップリンのモダンタイムスのような組織の延長上にあるように思います。人間性を失う組織ですね。
でもね、これからビジネスは企画の時代に入ります。単純にモノを売るわけには行かない時代です。概念的バリューの理解が競争のポイントとなる。
企画、プランニングが競争のポイントになると、そういった人間をマネジメントすることが重要となる。きっと、そこには人間のふれあいがあるのではないか?と。
人間として成長できる組織が、結局勝ち残る時代が、ようやく、ピーターセンゲがラーニングオーガニゼーションと称した組織が勝つ時代が訪れているように思います。
別に私が人間的に優れているということではないですよ。自分はどうしようもない、と悩んだりします。でもね、それをさらして、判断は人に委ねているんです。ある意味、無謀ですがその勇気を持たないと、誰にも嫌われないかもしれないけど、誰にも信じてもらえない人になる。
私も日々、模索を続けていますけどね。日々、自分の人間性を向上させねばと思ってはいます・・・。でもなかなかね・・・。難しいです。
人と触れ合うこと。ある意味、難しい。その過程でいろいろなことがおきます。でも、これからはじまる未曾有の大不況な時代。企画、プランニングから離れた業種であればあるほど、駄目になっていく大不況な時代。
その時代に、人間性を取り戻せた企業が勝ち残るんだろうなあ、と思う日々ですね。
だいぶはしょって、舌ったらずな表現になっていますが、うまく伝えられましたでしょうか?
それでは次回をお楽しみに。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。