宇宙物理学者のスチーブン・ホーキング博士が「地球外生命体」は、存在するだろうと名言したのをご存じだろうか? 日本国内の利権争いのニュースを尻目に、この時期に、宇宙の話をするのも一興だ。
このいくつかの変数を当て込んで正式に計算している人達がサイトの中にはあるので、ひとつの例を転載する。
Science Air「 (コラム)理科のしくみ_命の住む星」より
(1)R*: 銀河系で誕生する恒星の1年当たりの平均の数
R* は銀河系の恒星の数を銀河の年齢で割ったものになります。銀河系の恒星の数が1500億個で、銀河系の年齢が宇宙の年齢(150億年)とほぼ等しいとすれば、R*=10となります。
(2)fp: それらの恒星が惑星系を持つ確率
地球のような惑星は、太陽と同じくらいの規模の恒星でないと誕生しないという説があります。そのような恒星の誕生する確率を0.05とします。さらに、太 陽が2つ以上あるのではなく、現在のような1つの恒星がある太陽系が生まれる確率を0.1とします。この2つの確率を掛け合わせると、このfpの値は 0.005となります。
(3)ne: その惑星系内で生命体が発生・進化しうる星の数
太陽系と同じように考えると、1です。
(4)fl: その惑星で生命が発生・進化する確率
地球と同じように考えると、これも1です。
(5)fi: その生命体が知的生命体にまで進化する確率
地球と同じように考えると、これもまた1です。
(6)fc: その生命体が他の異星文明に対してコンタクトをとりうるほどの高度な技術を発達させる確率。
知的生命体にまで進化したのであれば、それに見合うだけの技術力もついていると判断し、これも1とします。
(7)L : その高度な技術文明がどれほど長続きするかの平均寿命
いまの地球の現代文明がどれだけ保たれるかは分かりませんが、仮にこの値を1000年としておきましょう。
この計算式の答えは・・・
幅が約10万光年といわれる銀河系に、
「知的生命体の住む星は50個である」。
1千億(以上)分の50が、
知的生命体の居る星に遭遇する確率である。
Science Airのコラムでは、上記のような算出をしているが、いろいろと議論がわかれる。それは、(1)から(6)までの数値については、あまり異論は出ないようなのだが、(7)については、それぞれの学者が、文明や人間を如何に捉えるかによって、数値が異なってくるからである。(7)が、知的生命体に遭遇する戦略を考える重要項目になる。
例えば、(7)「その高度な技術文明がどれほど長続きするかの平均寿命」は、地球に住む人類であるなら、その歴史は、せいぜい100年。今後、900年以上、この文明以上のくらしを存続させると仮定して、この数字である。そう考えると、1千億(以上)分の50は、非常に楽観的である。
次のページ人類の文明を長持ちさせること。
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。