結局、何をどうすると、どうなるの?という関係性が大事ですよね?ということは繰り返し述べてきました。でも、トートロジーに陥ってしまうと、思考が進みません。今日は、トートロジーに対して留意することを学びます。
コンサルタントがトートロジーを言っていたら、失笑してあげてください。プレゼンでも非常によくあります。
ただ、よくある理由として、意外と人は思考を深めることに慣れていなくて、話が行き詰ることが当たり前だと思っているきらいがあります。
すると、トートロジーで議論を停止させることに、妙な説得力というか、安心感を感じてしまうという面もあると思います。
でも、何かしらのことをして、結果に作用したい!と思う人々にとっては、トートロジーによる思考停止は憎むべき敵なのです。
だからこそ、関係性に対する留意が非常に重要です。
分析をするにしても、儲かるための施策にどのようにつながる結果が得られる可能性があるのか?に留意しない分析は時間の無駄ですよね?
では、トートロジーに陥らずに関係性を展開する、つながりを把握するにはどうすればいいのか?
そういう時に、フレームワークは一定の力を発揮しますよね。
例えば、売上が落ちている!という事態があった時、その問題はどういう関係性の中で起きているのか?を把握して、どうすればいいのか?を考えないといけません。
競合商品などの外部要因が販売に影響しているのでは?と考えると、3Cがあったね、と、お客さんと競合が出てきますよね?
初歩的過ぎて役に立ちませんか?
ただ、施策につながらないトートロジーで多いのはいつまでも同じエンティティについてばかりポイントにしすぎていることが多いですね。
ある程度、全体感を得るために、既存のフレームワークをヒントにして、エンティティをまんべんなく出してみることも、トートロジー防止には大事です。
そして、各エンティティで生じている事象についても記述をしてみることが大事ですね。
そして、その事象間の関係を線を引っ張って結んでみる。紙が汚くなっても気にしないで下さい。紙は無駄に使うぐらいなほうが、人の頭を活性化させると思います。
脱線しますが、私は、ペーパーレスを推進する会社は、考える力が失われていくのでは?と思っています。ペーパーレス反対派です。両面印刷も大反対ですね。この辺りのことは、また別の機会に詳述しますが、思考は使うツールの影響を受けます。
私の経験上、一番自由度が高いのが、パソコンで作ったチャートに、紙とペンを使って書き加えていくやり方です。
話しを元に戻しましょう。
関係性をトートロジーに陥らずに記述できると、どこをいじれば一番大きく結果に作用できるか?がわかってきます。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。