結局、何をどうすると、どうなるの?という関係性が大事ですよね?ということは繰り返し述べてきました。でも、トートロジーに陥ってしまうと、思考が進みません。今日は、トートロジーに対して留意することを学びます。
トートロジーとは何か?と言いますと、A=Aという関係の記述を言います。私は私です!というのも、トートロジーですね。
何の学びもありません。いや、映画のセリフでは、「私は私よ!」というのがすごく感動的に伝わったりしますね。
これは、私はあなたではないというお話しが背後にあります。以前に、「イラっとしたらゲシュタルトの祈りを」http://www.insightnow.jp/article/2237で多少触れましたが、個の確立という論点では非常に重要なポイントではあります。
人間の感情は別にして、関係性を把握し、エンティティをいじって、結果に作用しようとするには、トートロジーはいけません。
結局、話しが前に進まないからですね。
「不況だから儲からない」というもの言いも、そうですね。
不況と言うのは、お金のめぐりが相対的に悪くなっている状態です。
全体のお金のめぐりが悪いというのは、部分のお金のめぐりも悪い可能性が高いですね。
私の会社もその一部分だから、儲からないといったところで、何の意味もありません。そして、原因と結果が離れすぎています。いわゆるPESTと言われるようなマクロ要因が自社に影響を与える場合は、よっぽど大きい会社です。
小さい会社は、大きい会社を介して、景気変動の影響を受けるんですね。大きくも無いのに、景況指数と自社の業績の相関が大きくも無いのに、不況の影響が、とか言わないで下さいね・・・。
大きい会社も、中計やら、IRで不況だから儲からないなんて言わないで下さい。プランニング能力の低い会社だと思われます。景況感と業績の相関をいかに小さくして、自社のルールで市場を作り出せるか?を企業は問われているのですから。
不況で儲からないというのは、考えることを放棄している会社ですよね・・・。
考えることを放棄しないためには、トートロジーを見つけたら、A=Aは無意味なので、AならばBという関係を探しなさいという指示を出しましょう。
極論、私たちは、「何か」をすれば、儲かる!の何かを探しなさいということです。
でも、意外とトートロジーは私たちの周りに当たり前に溢れています。
シェアードサービス導入への抵抗は大きい。なぜなら、社員は業務のやり方を変えたくないからだ!もほぼトートロジーですね。これ、以前に有名な会社のコンサルタントが言っていました。当然、議論はそこで停止していましたけどね・・・。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。