今日は、コンセプトチャートに良く使われる比喩で図解するチャートについて解説します。これ、高度なので、外すと回復がきかないので、あまりお勧めしません。絶妙の例えというのは、なかなか普通の会話でも難しいです。こういうのもあるんだな、ぐらいに思っておいてくださいね。
概念的なチャートはなかなか理解が難しいですよね。3つぐらいの軸で考えることが必要な場合もあります。
3軸で図解するとかえってわかりにくくなるので、箇条書きのほうがまだいい場合もあります。
ただ、もしもメッセージを伝える際に、絶妙のたとえがあるのならば、たとえを図解してみることもいいかもしれません。
留意点としては、何度もこのシリーズで書いておりますが、あくまでメッセージを適切に伝えるために図解があるのであって、図解が先ではないということ。
比喩で図解すると、はまった場合にはすごく伝わるんですが、失敗すると、そうかなあ、というようなお話しになってしまう、しかも、全体概念を表現する時に使う場合が多いので、それが外れると、プレゼンそのものが外れてしまうんですね。そういったリスクがあります。
また、細かい部分で、さらっと流して欲しいときに、比喩チャートを使ってひっかかっても、しんどいですよね。
だから、全体コンセプトを伝える時に、相手に響かせるために使うんですね。より印象に残って欲しいから使うんです。それを忘れないで下さい。
さて、よくある比喩チャートですが、「ロケットの打ち上げ、大気圏脱出」というのがありますね。
何度か見かけたことがあります。
改革をするのは、ロケットを打ち上げて、大気圏を脱出するようなもんですという例えですね。
大気圏に入って安定軌道に入ればある程度安心できるけど、それまでは大変、気が抜けない、というお話しですね。
ロケットの打ち上げはすごくたくさんの人が、すごい時間を使って準備して、訓練して、いざ点火しても途中で落ちるかもしれなくて、しっかり計算した動きをしないと成功しない。そういったイメージは伝わりますよね。
まあ、失敗することが多いから、失敗してもロケット打ち上げ、大気圏脱出のようなもの、と言っておけば、失敗した時もそれなら難しいよね、となりやすいという予防線のようにも感じますけど・・・。
難しいプロジェクトを偉い人にプレゼンする時に、一番初めの紙に使うとよいかもしれません。
当然、全体を示すチャートなので、部分も比喩の部分にあわせる必要がありますよ。
ロケット打ち上げ準備はこのフェーズ、ロケットがいざ点火となるのはこのフェーズ、後戻りはきかない!
飛び始めたというのはこのフェーズ。一気に進めないと!
安定軌道に入る前はこのフェーズ。細心の注意で!
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
トレーニング
2009.01.19
2008.12.28
2008.12.03
2008.11.30
2008.11.02
2008.10.19
2008.10.14
2008.09.22
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。