何度かに分けて、チャート作成について語ろうと思います。コンサルタントはチャートがしっかり作れて、コンサルティングの入り口に立てます。今日はチャート作成のマインドについて解説しようと思います。
下っ端でコンサルティング会社に入ると、チャート作成マシーンと化します。
1日何枚作るんだろう、というぐらい、作り続けます。A4横書きでひたすら作るんですね。
儲かっているコンサルティング会社だと、紙に書けば、プロダクションさんがきれいに清書してくれますけどね・・・。自分でエクセル、パワーポイントを書くのが好きな人は、自分で書きますが。
紙に鉛筆でひたすら書く。
推薦図書としては、「マッキンゼー流図解の技術」です。
私が下っ端のころには、この本は洋書でしかありませんでした・・・。「お前のチャートは意味がわからん!」と、マネジャーに怒鳴られながら、自分のブースで本を読んで、考えて、ということをやってました。思い出の本です・・・。
洋書は「Say It With Charts: The Executive's Guide to Visual Communication」(2001/02/22)Gene Zelaznyですね。
チャートという表現形式に論点に対する自分の考えを落とすんですね。
チャートって何?と思うかもしれませんので、一応説明を試みますと、
コンサルティング会社でチャートと言うと、伝えたいことを紙にまとめたものです。要素としては、タイトル、メッセージ、図解の3つがあります。まず、何に関してなの?というものがタイトルに書かれ、その何に関して、何が言いたいの?というのに対する答えがメッセージ。そのメッセージを構造化して、分かりやすく、伝えやすくしたものが図解ですね。
共通フォームを守ることが義務付けられます。コンサルティング会社では、チームワークが前提なので、共通のフォーマットでないと、みんなで加工できないですからね。
チャートを束ねると、そのまま報告書にできるぐらいのレベルで常に作ります。インターナルミーティング向けでも、何を言うか?どう言うか?を考え抜いてチャート化します。
まあ、チャート作りはコンサルティングの下積みとして必須です。チャートを何百枚も、何千枚も作り続けて、科学的思考のベースを作るんですね。
そのベースがあって、クライアントを動かせて、成果が出せるようになると、マネジャーへの道が開かれますが、そこにはだいぶ断絶がありますよね。
事業会社の人は、あんまりチャート作り、科学的思考は得意でないけど、人を動かして成果を出す人が得意な人もいますね。人を動かして成果を出せる人が昇進していきます。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。