ロジックの記述ができると、何をすることによってもたらしたい結果が効果的にもたらされるか?がわかります。この視点でロジック記述のトレーニングを考えていきましょう。
やや唐突ですが、お湯と水の関係が定義できますか?
なんのために?何のためにその関係を知らねばならないのでしょうか?
・・・そうですね、お湯と水を自在に操る知恵を得るために、でもいいですけどね。
さて、ご自分で紙とペン、もしくはテキストエディターにお湯と水を分けてください。
さあ、どうぞ!
この先に、答えがありますが、書かない人は読んではだめですよ。
自分の頭で考えてこそ、気づきがあります。
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書きました?
あ、まだですか。待ちますよ。
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出来ました?
さて、まだ答えは言いません。要素に分解してみましょう。
水の定義はなんでしょう?
お湯の定義はなんでしょう?
考えて見ましょう。
今度も30秒さしあげますので、紙に、もしくはテキストエディタに書いてください。
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できました?
事象を言葉で記述しようとすると難しいですよね。
なぜかと言いますと・・・
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・・・
お湯自体の概念は、水との関係性の中でしか記述できないからです。そのものを定義しようとしても、水との関係を記述するしかないのです。
ウソだと思います?
お湯とは?
温度が高くて、透明で、液体ですね。
でも、高いって厳密に何度からですか?
お湯に色をつけたからって、それはお湯ではないんですか?
液体ですか?
・・・
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・・・
水も液体ですよね。
水素原子2つと、酸素原子1つが結びついてますか?
それは水ではないのですか?
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・・・
40度のH2Oはおそらくお湯ですが、30度だとどうですか?
それは水?お湯?ぬるま湯という言葉ですか?
50度だと、熱湯ですか?
どうでしょう?
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・・・
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・・・
考えましたか?
巷のコンサルタント本では、分けろ、分解しろ、と言います。
そうすれば分かる、と。
でも、要素間には関係性が必ずあります。
だから、図解が必要になります。関係性を記述するために、図解するんですね。要素間の関係性が見えない図解は意味がありません。
上下に表記するか、左右に表記するか。
大小の概念は?
ロジックツリーで分けていくだけだと、関係性が記述できません。抜け落ちます。まあ概念の大きさは左に行けば行くほど大きく、右に行けば行くほど、小さくなるように書くルールではありますが。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。