コールセンターでトップセールを誇る女性。上司にも、クライアントにも信望の厚い代理店の営業マン。あくまで私のまわりだけでの調査結果なのだが、そんな人達に聞いてみると、大概「私は、おばあちゃん子だった」という。 コミュニケーション上手で、商売上手な人達は、おばあちゃん子が多いという新説を、この場を借りて唱えてみる。
人間のコミュニケーションとは、
そもそもクリアカットされた正しい意見のやりとりに終始するものではない。
おばあちゃん子達は、
そういう本質的なことが経験を通じてわかる環境にいたから、
より深い「耳」を中心にしたコミュニケーションができるようになる。
そういうことではないだろうか・・・。
会社も、一緒。
日々、やりとりされる業務日報や会議の発表内容だけが全てではない。
みんなの「ノイズ」を「声」に変換してくれる「おばあちゃん子の上司」がいたら、その組織の運営は、円滑ではないか。
面接の時に、「おばあちゃん子かどうか?」聞いてみるのも面白い。
しかし、核家族化が進む中で、「おばあちゃん子」も少なくなってきた。おばあちゃんの役割が変貌した。
昨今、コミュニケーション下手な若い人達が増えた原因は、そんなところにあるのかもしれない。
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私的マーケティング論
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。