みうらじゅん氏は「家族は技術」であるという。賛成である。嫁さんや娘たちに、どう思われたいか?をコントロールして、好感度を維持するのである。これはまさしく、マーケティングである。マーケティング発想が、人生を救うのである。
見よう見まねで企画書を書き出したひよっこのプランナーだったころの話である。喫茶店の紙のコースターにマトリックスを書いて、目の前にいるお姉ちゃんのポジションを説明して口説くという荒業をやっていた。今から思うと、タダのパカである。恥ずかしい。
では、あれから30年近くたったいま、ワタシは成長しているのか?残念ながら、あんまり変わっていない。喫茶店のコースーターが、福岡の西日本新聞になったくらいのものである。笑
他人の悩みを解決できるなんておこがましい。笑って斬って捨てた方がみんなのためである。そういう面持ちで取り組んだ人生相談コーナーの名回答を、いくつかマーケティング的に解説してみる。
相談①
Q)裏表の激しい女性特有の職場に慣れません。
ペンネーム:アンガー/25歳女性/未婚/返答モード:ハード/アダルト返答:可
小さいころから今までずっと男が多い環境におり、女友達もどっちかというとサバサバしている人が多いのですが、このたび女性の多い職場にかわり、女性特有の、裏表の激しさを垣間見、またそれになかなか慣れることができず、困っています。
何を言われようが全く気にしないか、もしくは完全に迎合できるとかなら、いいのですが…どちらにもなりきれず、ツライです。
↓
【ワタシの回答】
男と女の間に勃つのです。
男は、ヒゲが生えてきます。女は、毎日化粧をします。オカマさんは、毎日、ヒゲを剃って化粧をします。考えてみれば、めっちゃ面倒な毎日を引き受けて生きておられます。
きっと、昔からイジメを受けたことでしょう。親御さんにカミングアウトしたときには、修羅場にもなったはずです。男と女の真ん中にいるのに、生き様は、辺境です。受け止められ方は、異端です。
そういうことが容易に想像できるから、オカマさんたちの意見は、説得力があるわけです。男も、女も、自分たちのしょーもなさに、嫌気がさしたりしているから、マツコデラックスや美輪明宏さんのコトバに耳を傾けるのです。
ですから、アンガーさん・・・そういう職場では、女性に迎合するのではなく、オカマさんになり切りましょう。実際に、アンガーさんは、両刀なわけではな いので、ホンモノになるのは難しいでしょう。そこで秘策です。オカマ言葉で話すのです。オカマ言葉で話すことを職場で流行らすのです。
すると・・・なんていうことでしょう?
一挙に、職場が明るくなります。
言うことに裏表がなくなります。
嫌味もハッキリ言えるようになります。
次のページマーケティングですね、人生は。笑
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私的マーケティング論
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。