えっ?飛行機は壊れながら飛んでいる?

2008.11.07

経営・マネジメント

えっ?飛行機は壊れながら飛んでいる?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

先日、テレビを見ていたらNHKの番組で「アタック!25」の司会で有名な児玉清さんが、私の人生を変えた一冊で「不安定からの発想」佐貫亦男著を取り上げていた。

「事業」も、「組織」も、「家族」も、「友情」も・・・完全なんてない。
壊れない=完全を求めたら、反対に、なにもできなくなる。
き裂も入る。失敗もする。
そのことを前提とした靱性ある体質と関係づくりこそが、
未来に飛び立てる条件なのだ。

大空へ旅立つためには、はなっから「安定や完全」を捨てる勇気を持つ。
「不安定」のコントロールにこそ、人間の役割だ。
「き裂=破壊」のマネージメントこそ、人間の叡智だ。

視聴者からのクレームが恐くて言葉狩りをする放送業界。
父兄からの突っ込みが恐くて何も出来ない教育界。
裏返して言うと「き裂」に、
ここぞとばかりに塩を塗り込む多くの父兄や視聴者。

そういう状況をつくってしまっている本人なら、
ぜひ、大空を見上げてもらいたい。
「飛行機は、壊れながら飛んでいる。なのに、あんなに悠々と飛んでいる。」
人間は、傷つきやすく、破壊されやすいから、
夢や期待をカタチにすることができたのだ。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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