とてつもない時代の、上司の心意気っ。

2008.07.23

ライフ・ソーシャル

とてつもない時代の、上司の心意気っ。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

とてつもない市場の変化が起こっている。 誰も経験したことのない時代になっている。 過去のマーケティング的知見や体験は、形骸化される。 こういう時代のリーダー=上司って、どうあるべきかを考察してみる。

某企業のリーダー合宿に参加してきた。
合宿のテーマは「良きリーダーとなるために・・・」。
議論は、各役職における「役割認識」の理解と把握に集約される。

結論は、
リーダーそれぞれが「当事者感」をちゃんと意識しましょう。
意識が変えて→行動を変えようというもの。
おおむね良い合宿だとは思うが・・・。
大手広告代理店の、
気持ちいいプレゼンを聞いている気分であるっ。

課題も正しいし、意識の持ちようも正しいが・・・・
リーダーって、そういうことなのだろうかと考えさせられた。

そもそも、リーダーとは、意識したらなれるものなのか。
役割認識が高いヒトが、立派なリーダーなのだろうか。
どうも違うような気がする。

リーダーとは、
「ついていきたいヒト」のことである。
どこへだ。
明日へ。将来へ。未来へだ。

今日の役割認識をとやかく意識するより、
「明日への変化」を意識し、行動しているヒトがリーダーで、
そうやって引っ張っていってる「状況」があるのが、
良きリーダーの居る組織である。

現状の役割認識ばかりを意識していると
その認識のズレは、感情のズレになり、前へ進まなくなる。

リーダーの仕事とは、「変えること」。
リーダーの資質とは、「変わること」。
そう思うっ。
止まらないのが、リーダーである。

プレゼンも、会議も、
「決める」ことが目的では、面白くない。
重要なのは、「変える」ことである。

マーケティングもしかり・・・
「わかること」「見つけること」が目的では、どうもいかん。
「変えること」が、マーケティングであって欲しいっ。

中国のIQランキング上位25%の人口って、北米全部の人口より多い。

New York Times一週間分に載っている情報は、18世紀の人の一生分の情報量である。

今年1年で生みだされた新しい情報は1.5エクサバイツ(注 1 exabytes = 1 billion gigabytes)に上る。それは、過去5000年間よりも多い計算になる。

shift happens=大きな変化は起こっている。ある高校生の先生が生徒のために作ったプレゼンテーションスライドからの抜粋。時間があったら、ぜひ覗いて見て欲しい。

このサイトを見ている8分そこそこの時間に、
アメリカでは60人の子供が生まれている。
中国では244人。
インドでは351人。
ちなみに、日本では、たったの17人。
毎日の生活には、あまり関係のないこの数字。
でも、この事実は、きっと数年後、私達の生活に影響を与えるはず。
だって、世界の勢力地図が、足下から大きく変わってしまう要因だもの。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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