「黙って座ればピタリと当たる」。そんな霊媒師や占い師がいたなら、混迷を極める2009年がいかに生きるべきかを聞きたいところ。 でも、「黙って座ればピタリと当たる」には、カラクリがある。いやいや、努力と言うべきか・・・。そこには、厳しい時代を乗り切るテクニックがある。学ぶべき事が多くある。
コナン・ドイル原作の名探偵シャーロック・ホームズには、実在のモデルが居ることは、いろんな文献で言及されている。モデルになったと言われているのは、ジョセフ・ベル博士。初対面の人にささいな特徴からその人の症状や性格を言い当て、周囲の人々を驚かせる優秀な医師だったようだ。
「黙って座ればピタリと当たるお医者さん」が、名探偵ホームズのモデルだったのだ。
ベル博士の口癖は「ただ見る(see)だけではなく、観察(observe)せよ」であったと言われている。
この言葉にあるように・・・ベル博士の能力は、霊能ではない。占いではない。
ベル博士の手法=能力は、『コールド・リーディング(Cold reading)』というらしい。
「事前の準備なし=コールド」で、「相手の心を読む=リーディング」という意味で、霊能者や詐欺師が相手を信じさせるために使う時の話術のひとつ。
雑談や、その人の顔や、様子をうかがうだけで、その人の個人的な 情報を引き出していくテクニックであり、超能力でも、霊能でも、何でもない。具体的な質問はなしに、さりげない質問とその時の周辺情報から推理を重ねて言葉にする。これは、警察の尋問にも使われているテクニックで、悪ではない。むしろ、尊敬すべき話術であり、心理的テクニックだ。
さりげない質問の答えと微妙な様子の変化から、「現在」と「過去」を炙り出す・・・
「現在」と「過去」は、そのまんま「その人の性格&生活スタイル」なので・・・
その目の前のヒトの未来の結末は、簡単に予測できるわけである。
そこまでやられると、ヒトは「未来」を託す。信じる。思うがままだ。
優秀な営業マンや企画の人間は、無意識に『コールド・リーディング』をしている。
クライアントとその担当者の「過去」と「現在」が見えたら、自ずと「未来」は、決定する。その「未来」に対して、プラスになる意見を述べることができれば、信頼を得られる。当たり前の原理である。
この『コールド・リーディング』に対して『ホット・リーディング』というのもある。
これは占い師より、海外の職業霊媒師などが行っている。コールド・リーディングが何の準備もないのに対して、こちらは周到に準備をする手法を指す。
ウィキペディアから抜粋すると・・
超能力や霊感によるリーディング(他人を読み取り、過去や現在を言い当てたり助言や将来の予言などをすること)に際して、事前に得た情報を利用することリーディングを行う者は、その対象となる人(シッター、sitter)の情報を、事前調査やリーディング直前の話の立ち聞きに至るまで、あらゆる方法で行うことがある。こうした調査では自分だけでなく、弟子や協力者を動員することもある。自称・霊能力者や自称・超能力者同士で膨大な「顧客名簿」を作成し、依頼に来た者の悩みなど背後関係に関する情報を共有することさえある。・・・という。
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信条とか・・・信念とか・・・。
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。