コンサルティングを生業とはしていないので、あまりちゃんとした物言いができない。すいません。 しかしながら、20年近くいる広告畑の企画屋として学んだことは、「言葉」は、メディアになるということ。 そういうなんだかんだを、こういう場で、共有できればと思います。
ちょー甘いと知りながら断言する。「良きアマチュア」の時代である。誤解なきように言うと「良きアマチュア精神を礎とする本当のプロ」に期待も仕事も集まる時代である。
パソコン1つで、世界各国の情報が検索できるようになった。お金を出せば、数日で市場アンケートの大量集計ができる仕組みも整った。しかし、それらは、次のビジネスや未来を産むために、本当に有益な情報なのか。否っ。
頭でっかちの専門バカに集まる情報は、たかが知れている。エキスパートになるだけのハウツーを積み重ねても、その競走にキリはない。大きな差には、結局、ならない。
頭を下げることができるヒトのところに、熱に溢れたピチピチの情報は、集まる。
自分の利害を最小化できるヒトのところに、気持ちの載った使える情報は、降ってくる。
とどのつまり、道徳や、礼節や、人間として当たり前か否かが、これから大きな武器になる。
プロである前に人間である。「まっとうな人間=見事なアマチュア=超アマ」であることが、本当のプロの礎であるべきなのだ。立派なプロになりたいなら、「超アマ」を目指せという、理屈は、どうだろうか?
良い性格の人間が、良い企画をする。良い商品を創る。心のある人間が、良いプロになる。こういう物言いに賛成である。「仕事はできるが、人間としてクズ」だと評されるヒトの仕事ぶりは、長い目で積算したら、その業績は、大したことない。
アメリカの建国の父/ベンジャミンフランクリンは、あれだけの業績を遺しながら、こんなことを言っている「あなた自身ほど、しばしばあなたを裏切ってきた者はいるか」・・・と。実は、「自分」が一番信用できない。「自分」を理念や思考の頂点に置いて形成した国家や事業には、必ず裏切られるというわけだ。
凄腕や辣腕と言われて手に入れたステータスは、果たして長続きするのか。アマチュアリズムを忘れた不遜なステータスに、大衆や社員は、心底、頭を垂れているのか。プロフェッショナルやステータスの偽装に、気をつけたい。
しかし、一番やっかいなのは、「自分」を思考の頂点に置くアホな素人である。そういう輩がモンスターなんちゃらになる。ナンバー1より、オンリー1なんていうフレーズの歌が紅白歌合戦の定番になることを心から憂う。この国のステータスは、ちょー甘い。ちゃんちゃらおかしい。
信条とか・・・信念とか・・・。
2008.11.07
2008.07.30
2008.07.23
2008.07.09
2008.02.17
2008.02.17
2019.12.17
2020.01.24
2020.03.05
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。