目標達成コーチとして「3ケ月で夢を実現できるメソッド」を発信し続けるなど、多方面で活躍される永嶋泰子さんに、その独自のメソッドについてお話をうかがいました。(聞き手:猪口真)
猪口 先ほど雑誌を見てキャッチコピーを勉強するというお話がありましたが、そのような方法論としてのアイデア出しはありますか。
永嶋 このメソッドでは、目標を立てる前に静かな場所で1時間半くらい時間をとって、できる、できないは考えずに、目標を達成するために必要だと思う行動を最低10個3分以内に書き出します。その中から、目標に最短で成果が上がると思うことを1つか2つに絞って、まず3カ月やっていきます。これがポイントです。
猪口 社員であれフリーであれ、達成しなければならないというプレッシャーを皆さんお持ちだと思います。しかし、達成するために具体的に何をするかというところで、方法が見つからずに諦めてしまう。今おっしゃった10個を書き出す作業はそのヒントになりますね。
永嶋 アイデアが浮かばなければ本を10冊乱読してもいいし、今はAI、たとえばチャットGTPという良いアイテムもあるので、ある程度行動を出してもらってそこから選んでいくのもありです。AIだと、自分が本当にできる、できないではなく、問いに対して自分が思いつかなかったことを言ってくれるので、AIを使うのはいい手だと思います。
猪口 確かに自分の中にバイアスかかっていますから、そういう意味ではAIは制限を取り払えますよね。
永嶋 おっしゃるとおり、自由に考えていいですよと言われても人はなかなかできません。そこをAIに委ねると、できる、できないではないところで出てくるので、チャレンジするという意味ではすごくいいと思います。
猪口 ポイントは、3カ月間の中で日々いかに決意を新たにし、行動を考え、行い、振り返るかに尽きるような気がします。毎日のマネジメントはどのようにされるのでしょうか。
永嶋 私の場合、3カ月の目標を立てる時にフランクリン・プランナーの目標設定用紙を使っていますが、これでなくてもかまいません。まずは目標を記入し、3カ月でやりたいことを書き出します。やりたいことの中には毎日やることもあれば、1回で終わることもあります。例えば「MBAを取りたい」という目標であれば、「通いたい大学の資料請求をする」のは1回で終わることです。MBAに通い始めたら、「毎日課題をこなす」のはデイリーでやることかもしれません。そんなふうに、1カ月に1回、1週間に1回、毎日というようにやるべきことを細分化して、3か月の目標を書いていきます。
1週間のうち1時間半の中で、1週間の計画を書き出し、前週の振り返りをしつつ、計画を立てた中でできなかったことをやる時間に充ててもいいわけです。そのようなマネジメントをしています。人は忘れる生き物なので、朝に決意しても夜には疲れて忘れてしまいます。できれば時間がある時に、例えば朝の通勤時に手帳を開いて確認すれば1分で終わります。
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