【決定版】人材育成のトリセツ(取扱説明書)――第5回研修は「やるもの」ではない

2026.02.03

組織・人材

【決定版】人材育成のトリセツ(取扱説明書)――第5回研修は「やるもの」ではない

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

研修は「やるもの」ではない ――一緒につくることで、人は本気になる 多くの会社で、研修はこう扱われている。 • 会社が決める • 人事が準備する • 受講者は参加する つまり、 研修は「やらされるもの」だ。 私は、この構図そのものが、 研修を形骸化させていると考えていた。

研修は「やるもの」ではない

――一緒につくることで、人は本気になる

多くの会社で、研修はこう扱われている。
• 会社が決める
• 人事が準備する
• 受講者は参加する

つまり、
研修は「やらされるもの」だ。

私は、この構図そのものが、
研修を形骸化させていると考えていた。

人は「参加者」では変わらない

第1回で触れた通り、
人は自分で選べないものを優先しない。

それは研修も同じだ。

どれだけ内容が良くても、
どれだけ講師が優れていても、
• 自分は決めていない
• 自分は関与していない

という状態では、
人はどこか受け身になる。

私は思った。

参加させるだけでは足りない。
つくらせなければ、本気にならない。

研修前にやっていた、もう一つのこと

そこで私は、
研修の前に、あることをしていた。

それは、

受講者の一部を、
研修の「スタッフ」として巻き込むこと

だ。
• 優秀な人を集めたわけではない
• 成績の良い人を選んだわけでもない

選んでいたのは、
熱意のある人だった。

なぜ「熱意」なのか

理由はシンプルだ。
• 優秀さは、場を支配する
• 経験は、正解を押し付ける

一方、熱意のある人は、
• 話を聞く
• 周囲を気にする
• 場を前に進めようとする

研修に必要なのは、
正解を言う人ではない。

場をよくしようとする人

だ。

事前ヒアリングの本当の目的

彼らには、
事前に時間を取って話を聞いた。

聞いていたのは、
• 会社の不満
• 上司の悪口
• 研修への要望

ではない。
• 普段どんな仕事をしているか
• 何に疲れているか
• 何に不安を感じているか

つまり、
生活と感情だ。

私は、このヒアリングで
「やるか、やらないか」を判断していない。

やることは、すでに決まっている。

彼らに不足しているものを、
彼らが喜ぶ形で渡す

そのための材料を集めていただけだ。

彼らは「スタッフ」になる

研修当日、
彼らにはスタッフマークを付けてもらった。
• 配布
• 誘導
• 片付け
• 困っている人への声かけ

特別なことはしていない。

だが、
動きは明らかに違った。
• 誰かがやるのを待たない
• 場を見て、自分で動く
• 研修を「自分ごと」として扱う

この姿勢は、
周囲にも伝染する。

研修は「一緒につくるもの」だと気づく瞬間

このとき、
私は確信した。

研修は、
用意されたものを受け取る場ではない。
一緒につくるものだ。

参加者の意識が変わると、
• 空気が変わる
• 発言が変わる
• 行動が変わる

結果、
研修の質そのものが上がる。

人事が見本になるということ

ここで重要なのは、
人事の立ち位置だ。
• 指示する側
• 管理する側
• 評価する側

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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