第2回研修は、当日ではなく「始まる前」でほぼ決まっている

2026.01.24

組織・人材

第2回研修は、当日ではなく「始まる前」でほぼ決まっている

富士 翔大郎
シニアインストラクター

【決定版】人材育成のトリセツ(取扱説明書)――第2回 研修は、当日ではなく「始まる前」でほぼ決まっている 研修の良し悪しは、当日で決まる。 というか、当日しかチェックしてない組織が多い。 講師やテキストが良ければ成功。 盛り上がれば成功。 反応が良ければ成功。 だが、7年間、数え切れないほどの研修に立ち会ってきて、 私は逆の結論にたどり着いた。 研修の出来は、当日を迎える前に、ほぼ決まっている。

【決定版】人材育成のトリセツ(取扱説明書)――第2回


研修は、当日ではなく「始まる前」でほぼ決まっている


研修の良し悪しは、当日で決まる。
というか、当日しかチェックしてない組織が多い。

講師やテキストが良ければ成功。
盛り上がれば成功。
反応が良ければ成功。

だが、7年間、数え切れないほどの研修に立ち会ってきて、
私は逆の結論にたどり着いた。

研修の出来は、当日を迎える前に、ほぼ決まっている。

「当日勝負」の研修が失敗する理由


研修がうまくいかなかったとき、
人事や運営側からよく出てくる反省は、だいたい決まっている。
• 講師の話が刺さらなかった
• グループワークが盛り上がらなかった
• 受講者の反応が薄かった

だが、これはすべて結果論だ。

本当の原因は、
もっと前にある。
• なぜこの研修をやるのか
• 誰の、どんな課題を扱うのか
• 受講者は、どんな状態で当日
を迎えているのか

ここが曖昧なまま、
当日だけを頑張っても、研修はズレる。

私が最初に壊した「研修は一日で完結する」という前提


人事に異動して、
最初に強い違和感を覚えたのがこの前提だった。

研修は、
• 告知して
• 実施して
• アンケートを取って
• 終わり

あまりにも短い。

これで人が変わるなら、
育成はこんなに難しくない。

私は、研修の捉え方を変えた。

研修は「点」ではなく「期間」である。

そして、

研修は、当日から始まるのではない。
もっと前から、すでに始まっている。



事前に見ていたのは「知識」ではない

誤解されやすいが、
事前課題で見ていたのは、知識量ではない。
• 正解を書いているか
• 立派なことを書いているか

ではなく、
• 本気で考えているか
• 自分の言葉で書いているか
• 誰かと話した形跡があるか


つまり、研修に向き合う姿勢だ。

ここで分かる。
• 心の準備はできているか
• 頭は仕事モードのままか
• 研修を「自分ごと」にしようとしているか

研修当日に、
いくら良い話をしても、
受け取る準備がなければ、何も残らない。



事前の動きは「研修設計の材料」になる

事前のアウトプットは、
評価のためだけに使っていたわけではない。

次の設計を変えるための、観測データ

だった。
• レベルは合っているか
• ペルソナはズレていないか
• 深掘りすべきテーマは何か

この段階で、
研修当日の構成は微調整される。

つまり、

研修は、始まる前から進化している

ということだ。

研修は「生き物」だから、固定しない


ここで重要なのは、
このフレームを型として固定しなかったことだ。

相手が違えば、
最適な入り方は変わる。
• 忙しさ
• 組織の温度
• 抱えている不安や課題


それを無視して、

「去年と同じ」
「他社でうまくいった」

は通用しない。

研修は、生き物だ。

だから私は、
プロデューサーとして、
• 事前
• 当日
• その後

すべてを見て、調整し続けた。

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富士 翔大郎

シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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