【決定版】人材育成のトリセツ(取扱説明書)――第4回なぜ私は、研修を「型」にしなかったのか

2026.01.29

組織・人材

【決定版】人材育成のトリセツ(取扱説明書)――第4回なぜ私は、研修を「型」にしなかったのか

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

【決定版】人材育成のトリセツ(取扱説明書)――第4回なぜ私は、研修を「型」にしなかったのか なぜ私は、研修を「型」にしなかったのか ――少人数・テンプレ研修が生み出す、もう一つの問題 人材育成の現場では、よくこんな言葉を聞く。 • 研修は型が大事 • 再現性がなければ意味がない • 少人数でないと、一人ひとりを見られない

なぜ私は、研修を「型」にしなかったのか

――少人数・テンプレ研修が生み出す、もう一つの問題

人材育成の現場では、よくこんな言葉を聞く。
• 研修は型が大事
• 再現性がなければ意味がない
• 少人数でないと、一人ひとりを見られない

どれも、もっともらしい。
だが私は、7年間の実践の中で、あえて逆を選んできた。
• 研修を型にしない
• マニュアル通りにやらない
• 人数を絞らない

理由は単純だ。
そのほうが、人は本気になるからだ。

「型にする」と何が起きるのか

研修を型にすると、確かに楽になる。
• 設計が早い
• 説明しやすい
• 引き継ぎもしやすい

だが、その代わりに、必ず起きることがある。

受講者が、考えなくなる。

型がある研修では、人はこう動く。
• 何を言えばいいかを探す
• 当たり障りのない答えを出す
• 正解を当てにいく

結果、研修中は「優等生」が増える。
しかし、現場に戻ると、何も変わらない。

これは、受講者の問題ではない。
設計の問題だ。

少人数研修が生む、見えない緊張

もう一つ、よくある前提がある。

「少人数のほうが、一人ひとりを見られる」

確かに、それは事実だ。
だが、少人数研修には別の副作用がある。
• 当てられるかもしれない
• 変なことは言えない
• 失敗したくない

人は無意識に、守りに入る。

結果、
• 事前に“当たる答え”を調べる
• 無難な発言しかしなくなる
• 聞くことより、当たらないことを優先する

これは、学びにとって致命的だ。

私が選んだのは「思考の余白」

だから私は、こう考えた。

当たらない安心感があって初めて、人は考える。

人数が多ければ、
• 全員が評価されない
• 発言しない自由がある
• 聞くことに集中できる

その中で、
• 自然に質問が生まれ
• 自分の中で考えが深まり
• 「試してみよう」という気持ちが芽生える

これは、少人数では生まれにくい。


研修は「ライブ」だ

もう一つ、私が型にしなかった理由がある。

研修は、生き物だからだ。
• 相手が違えば、最適解は変わる
• 空気が違えば、進め方も変わる
• 反応次第で、深掘りすべき点も変わる

優秀な講師ほど、
• 台本通りにやらない
• 反応を見て、組み替える
• その場で間を変える

研修とは、
完成された商品を配ることではない。

その場で仕上げる、ライブだ。

500人でも成立する理由

「それでも、大人数では無理でしょう」

何度も言われた。
だが、私は500人規模でも、同じ思想でやってきた。

なぜ成立するのか。

理由は一つ。

全員をコントロールしようとしていないから。

• 全員に発言させない
• 全員を同じ状態にしない
• 全員を評価しない

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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