2025.01.21
【インサイトナウ編集長対談】日本をデジタル先進国へと導くための第一歩。「未来をひらくDX人財育成プログラム2024」を終えて
INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社
子どもたちがデジタル技術について真剣に取り組むきっかけをつくるため「未来をひらくDX人財育成プログラム2024」を開催され、無事に表彰式が終了しました。今回の意義とこれからの展開について、一般社団法人イノベーション融合学会 理事の富士翔大郎さんにお話をうかがいました。(聞き手:猪口真)
猪口 そこは新たな発見ですね。今までは年齢の枠を超えるということでやっていたのが、DXは身体に重度の障がいがあろうがなかろうができるということの証明でもありますよね。
富士 我々も障がいに関する関心が高まりました。例えば、障がいのある方がリモートでロボットをコントロールしてお客と対話するカフェへ行ってみて、今、デジタル化によって職場が広がり、雇用が拡大していることを目の当たりにしました。今回、重度の障がいのある高校生たちにこのイベントを紹介くださったプラチナスポンサーのAKKODiSコンサルティング株式会社では、会社をあげて地方創生に取り組んでいます。地方に雇用を拡大するため、ITを教える仕組みを展開しています。同様にして障がいのある方向けにITを教えることにも取り組んでいた経緯もありこのような新しいことにチャレンジできました。
猪口 今後の可能性を感じさせるような取り組みになりましたね。
富士 GIGAスクール構想でいろいろなデバイスを配ったり、あるいはプログラム教室を実施したりしていますが、さらに実際の社会の中でどのように役立てていくか、自分の将来(キャリア)にどう関わっていくかを考える機会をもっと作っていきたいです。
DX検定のような資格試験で自分のレベルを知ることは一つのチャレンジです。子どもの好奇心ややる気というか、子どもだからできるという、その可能性に火をつけるのが我々の役目だと思っています。また、障がいのある方々が、安心して仕事ができる働き方の多様性の入り口として、オンライン上での資格試験を体験していただくことによって、可能性を広げてもらいたいと思いました。
猪口 今後の進め方はこれからのようですが、一つのムーブメントのきっかけになりましたね。
富士 そうですね。DX検定もDXビジネス検定もそれぞれ開催が年に2回あるのですが、例えばその時に引き続き小学生の部を設けて、DXスタンダードレベル以上の認定された一番高得点の人を「DX博士ちゃん」として表彰するようなことはできると思います。ここで一度、これまでの受検者含めて、日本のデジタル化について議論できるコミュニティへつなげたり、今回初めて参加した子どもや障がいのある方などの意見も、紹介していきたいです。DX検定シリーズはIFSJという学会が主催しているので、金儲けでないことはご理解いただけていますが、日本のデジタル化に向けていろいろな面で社会的な貢献をしていくために、今後もご賛同いただける個人や企業、自治体の皆様と連携して日本の将来に貢献していくフォーメーションを作っていくことが大切だと思っています。
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