【インサイトナウ編集長対談】日本をデジタル先進国へと導くための第一歩。「未来をひらくDX人財育成プログラム2024」を終えて

2025.01.21

経営・マネジメント

【インサイトナウ編集長対談】日本をデジタル先進国へと導くための第一歩。「未来をひらくDX人財育成プログラム2024」を終えて

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

子どもたちがデジタル技術について真剣に取り組むきっかけをつくるため「未来をひらくDX人財育成プログラム2024」を開催され、無事に表彰式が終了しました。今回の意義とこれからの展開について、一般社団法人イノベーション融合学会 理事の富士翔大郎さんにお話をうかがいました。(聞き手:猪口真)

※参考

2025年度から「情報Ⅰ」が大学入試共通テストの科目に追加されます。この中で、以下のようなITやデジタル関連の知識が問われる可能性があります:

  • プログラミングの基礎知識(アルゴリズム、変数など)
  • データの活用(表計算、統計的な考え方)
  • 情報セキュリティ(個人情報保護、ネットワークの基本)
  • デジタル化の意義(ITの社会的影響や利活用の実例)

猪口 なぜ子供たちにこだわったのですか?将来の進路に直結はしないですよね。

富士 子供たちにこだわるのは、デジタル競争力の強化はこれから未来に向けて長きにわたり取り組むものであり、社会人だけでは間に合わないことと、「先に得た情報がその後の思考や学習に影響を与え、普段の生活からさらに知識を吸収しやすくなる状態。」プライミング効果(Priming Effect)の最大化を期待しているからです。そもそもDX検定のコンセプト自体まずキーワードをマスターし、あとは日常生活からの知識吸収で無意識に学びを加速するという理論、プライミング効果、スキーマ効果、マシュー効果、知識スパイラル等を考慮した自然学習ともいうべき私の教育方法に近いものです。

日本のデジタル変革は、企業経営の施策の1つとして始めることが多く、インドや中国等の若い世代を中心とした国をあげた取組みの勢いに圧倒されています。スイスの国際経営開発研究所(IMD)が発表した「世界デジタル競争力ランキング2024」では、日本は31位でした。昭和の頃はハイテク先進国(CDやDVD開発などデジタル化のリーダーでもありました)と見られていた日本がここまで順位を下げたともなれば、もはやグローバルリーダーどころか後進国ですね。「デジタル小作農」という言葉があります、デジタル化が遅れると先行している企業や国の支配を受け、搾取されざるを得ない現実を表した言葉です。こうなることを何としても避けなければなりません。

そこで我々は子どもたちに遊びでもいいからやらせるという感覚ではなくて、本格的に学ぶ時間を作っていこうというメッセージに変えていきました。特にIT関係者はその「世界の中での日本の位置づけのデータ」を実感しているのでメッセージが刺さったようです。日本のグローバルにおける課題など、なぜ早期育成が必要かその理由を理解くださった親御さん世代の目の色も変わってきました。自分たちの子どもたちの将来のこととして考えることで、非常に身近なテーマになったのです。このように「今後の日本のDX推進のために子供たちから教育しよう」というメッセージを出せたことは非常に意味があったと思います。

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