【インサイトナウ編集長対談】子どもたちのためにDX・AIの学習機会を作っていこう             ~ 「未来をひらくDX人財育成プログラム2024」~

2024.07.01

経営・マネジメント

【インサイトナウ編集長対談】子どもたちのためにDX・AIの学習機会を作っていこう ~ 「未来をひらくDX人財育成プログラム2024」~

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

小学生から大学生に至るまでの幅広い子ども・若者層にDXに関する興味と深い理解を促す「未来をひらくDX人財育成プログラム2024」がスタートしました。主催者である一般社団法人イノベーション融合学会 理事の富士翔大郎さんにお話をうかがいました。(聞き手:猪口真)

猪口 AIやChatGTPの話もそうですが、何かを見た時の感覚やセンスといいますか、今までの手書き文化では到底成し得なかったこと、そうした物事の捉え方が身に付くのは本当に素晴らしいですよね。

富士 やはり教えるのではなくて、自分から学ぶ。私はこれが大切だと思っています。そういう意味で、「育成」という言葉は間違っているかもしれません。育成とは人にしてもらうことで、自分を育成するとはいいませんね。そうではなくて、自ら学ぶという姿勢でないと日本を変えるような人財になるのは難しいと思います。つねに他人から教えてもらうのを待っている人たちはそこから先を開拓できません。ですから「未来をひらくDX人財育成プログラム2024」は、「DXの勉強をしなさい」というメッセージではなく、「DXを勉強するとめちゃくちゃ楽しいよ、将来いろいろなことができるよ」というメッセージにしたいと思っています。

DX検定では言葉しか覚えられないと言う人もいますが、もちろんそうだと思いますが、言葉の力はとても大きいので、まずはキーワードから勉強するべきです。私は英語が得意ではなかったのですが、あるとき徹底的に単語力をあげて一気にランクアップしたことがあります。その時のノウハウを活かして、DX検定にもDXのキーワード体得を重視しています。言葉を覚えれば、ますます知識が増えていき、そしてコミュニケーションのレベルも上がっていくでしょう、その結果日本人全体のレベルが上がり、特にエネルギーをかけて教育する必要がなくなる。それこそが狙いです。このイベントが長期的に何年も続くことによって、子どもたちの間で強制されずに、本人たちの興味・知的好奇心の上で、やらされ感なしでDXについてのスキルが上がっていくことが望ましいと考えるからです。

猪口 クラウドの中に何でもあることを先天的に分かっていますよね。おじさんはパソコンの使い方が分からないとどうしたらいいのか周りに聞きますが、彼らはすぐにネットで調べて、自分で解決します。

富士 そのとおりです。自治体でもそこに気づいてDXハイスクールやGIGAスクールなどの取組で補助金などの支援を行っていますが、やらされ感にならないことがポイントだと思います。われわれも子どもに個人単位で負担にならないように、親子あるいはファミリーで学んでほしいと考えています。大人も一緒に家族みんなでDXについて考えてほしい。子どもの自己啓発に頼るのではなく、寄り添ってほしいなと思います。

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