今回のコラムでは、BtoBの営業戦略で重要なソリューション営業について解説する。ソリューション営業とは何か?他の営業(商品提案営業、御用聞き営業)と何が違うのか、どのようなステップで営業するのかについて解説する。
本記事は弊社WEBサイト「ソリューション営業とは?他の営業との違いや必要スキル、課題点、実施手順と方法を解説」の記事を要約した内容となっています。
ソリューション営業とは?
ソリューション営業とは?意味や定義
BtoBにおける「ソリューション営業」とは、顧客や見込み客が解決したい課題を把握し、その課題を解決する方法を提案しながら、自社の製品やサービスを販売する営業手法や方法のことだ。ソリューションセールスと言い換えられる。
ソリューションを提案するとは何か?
「ソリューションを提案する」とは、「課題を解決する方法やプロセス」を顧客や見込み客の状況に合わせてOneToOneで提案することを言う。
例えば、下記がソリューション提案の具体例だ。
課題例 | 生産設備の保守を行っていた要員が定年退職し保守の精度が低下。生産効率が悪化している |
ソリューション提案例 | 予兆検知の仕組みを使って設備の故障の予兆を事前に検知すれば生産効率を改善できる |
上記は、予兆検知を実現するITシステムを開発・販売するIT企業の「ITソリューション提案」である。もう少しわかりやすい例で記載してみよう。
課題例 | 7歳の息子はピーマンを全く食べない。からあげ、ハンバーグなど好きなものしか食べない |
ソリューション提案例 | ピーマンが入っていることに気がつかないハンバーグのレシピの提案 |
このように、解決したいことに対して、解決する方法(解決できる可能性のある方法)を提案することがソリューションの提案だ。
商品提案営業との違い
商品提案営業とは、自社製品やサービスの機能・性能・仕様・特長を説明する営業のことだ。ソリューション営業との違いは、「商品を提案する」か「課題解決の方法を提案するか」に違いがある。
御用聞き営業との違い
御用聞き営業とは、その名の通り、顧客や見込み客に欲しい商品を聞いて営業する営業手法だ。客先に訪問し必要な商品を聞き出して注文をとり、納入することになる。
ソリューション営業との違いは、「受け身の営業」か「攻めの営業」かという違いがある。ソリューション営業は、ソリューションを提案するため「提案型営業」、つまり「攻めの営業」になる。しかし、御用聞き営業は「御用を聞く」ため「受け身の営業」だ。御用がなければ売れないというデメリットがある。
ソリューション営業の目的は「課題解決による受注」
ソリューション営業の目的は、課題を解決する方法を提案し、自社の製品やサービスを販売することを目的とする。そのため、「課題を解決する方法」には、その方法を実現する具体策として自社の製品やサービスが活用されている必要がある。
次のページソリューション営業はなぜ必要か?メリットや利点
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
営業戦略
2023.07.22
2023.08.05
2023.08.26
2023.09.23
2023.10.21
2023.11.07
2024.01.13
2024.04.03
2024.05.28
株式会社ALUHA 代表取締役社長
BtoBマーケティングコンサルティングを展開。大手IT企業、製造業を中心に、伴走型コンサルティングを展開中。リソースを効率的に活用し、最小限の工数で効果を最大化するコンサルが得意