BtoBのリードナーチャリングの基礎について解説します。リードナーチャリングとは何か?何をするのか?どんな施策を行い、どんな手法があるのか?おすすめのやり方・進め方は何か?などを一問一答でわかりやすく解説します。
この記事は弊社コラム「リードナーチャリングとは|育成手法とおすすめのプロセスとツール、事例を解説」を要約し、すぐに理解できるようにまとめています。
目次
- リードナーチャリングとは何ですか?
- リードナーチャリングでは何をするのですか?
- リードナーチャリングの例にはどのようなものがありますか?
- BtoBのリードナーチャリングにはどんな手法があるのですか?
- リードナーチャリングのおすすめのプロセスはありますか?
- リードナーチャリングの戦略・計画立案の方法は?
リードナーチャリングとは何ですか?
リードナーチャリングとは、様々な施策・手法で獲得した見込み客(リード)に対して、定期的な接点を作り出し、信頼関係を構築しながら、見込み客(リード)の購買意欲を高めるプロセスや施策、手法のことです。「見込み客育成」「リード育成」などのような言い方もします。下記の図をご覧いただくとわかりやすいと思います。
リードナーチャリングでは何をするのですか?
下図では、見込み客を「商品軸」と「時間軸」で分解し4つのグループに分けていますが、リードナーチャリングは、「2」のホットリードに育成するための活動をします。
このため、「3」のリードを「1」や「4」を経由して「2」に育成するような活動を展開します。
リードナーチャリングの例にはどのようなものがありますか?
リードナーチャリングの具体例をあげると下記のような例があります。
- 継続的なメルマガを配信し見込み客との関係を作る
- 見込み客にセミナー案内を送付し、セミナーに参加してもらう
- 見込み客にホワイトペーパーを送付し、課題解決に役立ててもらう
このように、見込み客に対して継続的に接点を作り、商談や案件の機会を作り出していきます。
BtoBのリードナーチャリングにはどんな手法があるのですか?
デジタルとリアルを活用した手法があります。下記の表に手法とその概要、KPI例、メリットやデメリットを記載します。
手法 | 概要 | KPI例 | メリット | デメリット |
WEBコンテンツ | WEBコンテンツ(コラムやLP、SP、ホワイトペーパーなど)を継続的・定期的に作成・公開し、メルマガやリマーケティング広告・リターゲティング広告などで既存リードからのCVを得て、リード育成につなげる | CV件数 | ・大量のリードにアプローチが可能 ・タイムリーな情報提供が可能 ・比較的容易・手軽に実行可能 |
コンテンツを作り続ける必要がある |
メルマガ | セミナー、ホワイトペーパーなど、CVにつながるネタをメルマガ配信し、CVを得て、リード育成につなげる | CV件数 | ・大量のリードにアプローチが可能 ・タイムリーな情報提供が可能 ・比較的容易・手軽に実行可能 |
コンテンツを作り続ける必要がある |
シナリオメール | リードを次の段階・ステージに育成するためのシナリオメールを設計することでリード育成につながる。例えば、製品Aのカタログの資料請求がきたら、すぐに製品Aのデモを案内するシナリオメールを配信し、デモの申し込みを獲得することで育成する。 | CV件数 | ・シナリオメールを自動化でき効率化できる ・抜け漏れなくリードにフォローできる |
・シナリオを定期的にメンテナンスする必要がある ・MAなどのツールの導入が必要 |
動画 | リードが解決したい課題に合わせて製品の使い方、サービスの活用方法などを動画化し、そういった動画を継続的に公開することでリード育成につなげる。 | 閲覧数 | 動画が充実すれば人間が説明しなくて良くなり、営業工数が削減できる | 動画作成、メンテナンスに工数がかかる |
ウェビナー・オンラインセミナー | 継続的にオンラインセミナーを実施し、そこで最新技術や事例をPRすることで、製品導入の動機付けを行いリード育成する | 申込数 | 大量のリードにアプローチできる | ・準備が大変 ・ネタが枯渇することがある |
ホワイトペーパー | リードが興味のあるネタ、解決したい課題に合わせたホワイトペーパーを作成し、そのホワイトペーパーをメルマガで案内する。その後、CVを獲得してリード育成につなげる | CV件数 | ・大量のリードにアプローチが可能 ・タイムリーな情報提供が可能 ・比較的容易・手軽に実行可能 |
コンテンツを作り続ける必要がある |
アンケートフォーム | アンケートフォームを設計し、メルマガでアンケートの依頼を行い回答を得る。回答を分析しリードのニーズを把握した後、ホワイトペーパーやセミナーなどの内容設計に活用する。 | 回答件数 | セミナーやホワイトペーパーなどのコンテンツ設計の精度が向上しマーケティング活動の全体効果を底上げできる | ・回答が得られないこともある ・有効回答が少ないこともある |
リマーケティング広告・リターゲティング広告(追跡型広告) | リードが自社サイトのどの製品の何をみたのか?に合わせて追跡型広告を配信することで再訪問を得られる。広告では最新のホワイトペーパーなどを案内すると効果的。 | アクセス数 | リードからの継続的なサイト訪問がある | 追跡型であるためうざいと思われる可能性がある |
次のページリードナーチャリングのおすすめのプロセスはありますか?
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
BtoBマーケティング
2023.05.27
2023.04.13
2023.04.22
2023.09.05
2023.10.15
2023.11.18
2023.12.02
2023.12.10
2023.12.23
株式会社ALUHA 代表取締役社長
BtoBマーケティングコンサルティングを展開。大手IT企業、製造業を中心に、伴走型コンサルティングを展開中。リソースを効率的に活用し、最小限の工数で効果を最大化するコンサルが得意