ビジネスの現場で求められるけっこう重宝するスキルのひとつが、ロジカルな思考プロセスに基づいた、「推定する力」だろう。新しい事業や企画を進める場合、そもそも経験がないのだから、どれだけ様々な現実の数値データを活用して精密な計算をしたところで予想値にすぎないわけで、それなら、その場でのロジカルな思考プロセスによる概略の数字を導き、様々なバリエーションに備えたほうが良い。その後の方向性や戦略の幅も広がるというものだ。
この推定するスキルは、ブランディングや投資規模の算定にも役立つ。たとえば、ビジネスパーソン向けのスキルアップ商材として展開したいとなったとき、ビジネス書を読む人はどれぐらいいるのかという議題が上がった際にも、冷静な判断に近づくことができるだろう。
たまに、「100万部超えの大ベストセラー」と言われる書籍が出て、誰でも読んでいるという錯覚を起こしかねないが、世のホワイトカラーの労働者人口だけでも3000万人以上はいることを考えれば、100万部と言っても、3%しかいないことになる。
そうなれば、おのずとターゲットへのアプローチ方法は限られるわけだ。
ビジネスの会話でよく登場する、「そういう人はけっこういそうだ」「まあまあ売れるかもしれない」といった曖昧な意見を裏付けたり、否定したりする論拠になる。
ぜひ身につけてほしいスキルだ。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
セルフブランディング
2022.04.25
2022.05.31
2022.06.29
2022.08.31
2022.10.31
2022.12.06
2023.01.10
2023.02.28