コロナで大混乱となっている現学部4年/修士2年生の就活ですが、オンライン面接中心に着実に進んでいます。そんな中、面接でうまくいかないという学生の皆さんに、やってはいけない、面接の悪い見本があります。
「自分の強みはコミュニケーション能力です」と自己アピールする学生はいますが、コミュニケーション能力が高いことは間違いなく評価されるでしょう。しかしそれは「コミュニケーション能力が高い」と自分で申告したから評価されるのではありません。野党が「不適切だ!」といっても、どう不適切なのか説得できない、認めるしか無いロジックを組み立てられていなければ、ノラクラ逃げ通すこともできるし、全くそう思わなくとも「コミュニケーション得意なんですね」と表面的な会話でやり過ごされてしまうでしょう。
戦略コミュニケーションは結果を出すこと。「コミュニケーション力が高い」と宣言することではありません。面接というコミュニケーションを通じて「確かにコミュニケーション力が高いな」と思わせる、説得できることがゴールです。
話す前から「すっごいおもしろい話があって」とか「○○ちゃんてすっごいイケメン/美人だから」とわざわざハードル上げて何がしたいのでしょう?これは始めから「コミュニケーションが苦手」と逃げを打っておけという意味では全くありません。「できる・できない」のような結論は自分が決めるものではなく、相手が感じ取るものなのです。
面接というコミュニケーションは、相手に「コミュニケーション力が高い」と感じさせることであり、目指すものはその結果である採用・内定でしょう。学生時代に力を入れたことは、何をやったかというネタ合戦ではなく、普通の学生生活を通じて、こんな視点でこんな工夫をし、こんな問題にぶち当たり、克服した/克服できなかったと説明してくれれば、非常にわかりやすく人となり、人物像を説明できる、コミュニケーションできる人と印象付けられるのではないでしょうか。
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2020.07.27
2021.01.04
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。