コロナの影響はとどまるところを見せません。社会全体、全世界が影響を受ける中、就活する学生もたいへんな思いで日々過ごしています。合同説明会中止、会社訪問中止、面接はWeb面接に切替・・・ただでさえ困惑する就活に新条件が加わる日々を過ごす就活学生。ピンチをチャンスに変えるには?
面接の基本素材としてESは確かに重要ですが、面接はESの暗記テストではありません。ただでさえ緊張する面接。記憶をたどることが難しいのはプロの人事ならわかっています。Web面接はPCのカメラでやると思いますが、その際、PCカメラから映らないようなところにESのプリントアウトを置いておいてはどうですか?
繰り返しますが、ESの通りに話せたかどうかは採否と関係ありません。しかし話すきっかけとしてESをチラ見でもできるなら、先輩やネットの丸パクリでもしていない限り、そのエピソードを話す上で役立つでしょう。きっかけなんだからカンペではありません。カンニングなどと考えるのは、学校の試験と就職というビジネスの根本的違いを認識できていない人の感覚です。
就活時期になると登場する「ナゾのビジネスマナー」。ドアを何回ノックするとか、どーでも良い情報に踊らされる学生は気の毒ですが、ホテルやデパート、接客販売にでも勤めない限り、社会人でもちゃんとしたマナーなど知りません。必要ないからです。特に理系学生なら、そんな優先順位の低い情報に踊らされず、自分の勉強を通じてできる会社への貢献を語れることが最も重要です。
就活で基本となる重要事項に忠実に、どーでも良い些細な就活マナーなどに踊らされることなく、本質を通じて就活を進められることは確実にチャンスです。この時期に就活で悩んでいる人の多くに、基本から外れていることがあります。自分の今の状況を見つめ直し、戦略的就活を展開する基本に立ち返ることができれば、今の環境は決してマイナスにならないことでしょう。
繰り返します。「あなた一人だけが不利になる」ことは絶対ありません。もう一息、がんばりましょう!
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2020.04.08
2020.04.14
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。