コロナの影響はとどまるところを見せません。社会全体、全世界が影響を受ける中、就活する学生もたいへんな思いで日々過ごしています。合同説明会中止、会社訪問中止、面接はWeb面接に切替・・・ただでさえ困惑する就活に新条件が加わる日々を過ごす就活学生。ピンチをチャンスに変えるには?
・一旦、落ち着こう
個人キャリア面談は通常より大幅に増え、私の相談コマも枠を増設してもさばききれないほど学生が集まっています。前例がない事態であり、困るのはもちろんでしょう。しかし就活は瞬間で終わるものではなく、数週間から数ヶ月かかる長期戦。一旦落ち着きましょう。
就活や入試といったイベントが重要なのは当然です。キャリア心理学では人生に大きな影響を与えるもの、「キャリアイベント」と呼び、ちゃんと学問的にも認識されているものです。つまり今あせってパニクるのは当然なのです。
ただ、長期戦ですから、あせって事態が改善されることはありません。非常事態で最初に犠牲になるのはあせって理不尽な行動をする者と、パニック映画で決まっています。テロリストに捕まってわめき出したり、最初に犠牲者になるタイプです。今、「あなた一人だけが不利になることは『絶対に』ない」と断言できます。就活など社会的な活動全体が非常時なのです。全員が同じ環境なら有利不利はありません。
・「ピンチをチャンス」って、具体的には?
ビジネス雑誌などで無責任にそんなこと言ってる記事がよくあります。誰だってチャンスに変えられるもんなら変えたいですよ。でも言うは易し。実際どうしたらチャンスになんてできるのでしょう?
「前例がない」ことこそチャンスなんです。過去の就活成功事例をそのままなぞろうとしてできなくて、失敗したと思っている学生はいませんか?しかし「成功パターンをなぞれば良い」と勘違いする学生は毎年いて、毎年失敗しています。私の、リーマンショックで就職「超」氷河期が始まる前から今まで15年就活指導やってきた経験からいえます。
しかし「前例が通用しない」ってことは、前例を踏まなくて良いってことです、成功パターンをなぞれなくて悩んでいる人。過去のESや面接の勝ちパターン通りにできないことがマイナスにならない可能性出てきてますよ。合同説明会無しでいきなりWeb面接なて、絶対去年までの就活学生はやってません。コロナ問題が起きるまで、きわめて限定的だったWeb面接やオンライン会社説明は今年が元年といえるほど一気に伸長しました。
・Web面接っていうチャンス
面接を勘違いしている学生の多くに、面接を口頭試験だと思い込む病があります。私が日頃指導している理系大学院生の多くには、しゃべりに自信がないという学生がいますが、そんな学生に限ってESの内容を丸暗記しようとして、できずに勝手に轟沈してしまうのです。
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2020.04.08
2020.04.14
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。