ワタシは、万引きをしたことがある。

2020.01.25

営業・マーケティング

ワタシは、万引きをしたことがある。

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

ろくなフィールドワークもしてない評論家ほど、憶測で事件を判断する。 机上だけで、足で情報をかき集めないマーケッターほど、ヒット商品の裏側を理論で語りたがる。 「マーケッターは論理的な方がよい」という期待は、使えない戦略や商品を、巷に溢れさせるだけである。 近頃、なんかいろいろ思っていることを、書いてみた。毒を、吐いてみた。

先人は、人智を超えた理解できぬものに、すべて名前をつけて妖怪のせいとした。それは、その事件や出来事を突き詰めて、理屈で整理してもろくなことはない。その得体の知れないものの犯人探しを止める=思考を停止するという「知恵」なのではないだろうか。

「この世には、妖怪がいる」そう感じて暮らしていたほうが犯罪の抑止になるし、コミュニティの平和も長続きする。そういう考え方が生まれたのは、長い人間の歴史の中からだ。そういう「妖怪」は、確かなフィールドワークで生み出された。

歴史もなく、ろくなフィールドワークもしてない評論家ほど、憶測で事件を判断する。机上だけで、足で情報をかき集めないマーケッターほど、ヒット商品の裏側を理論で語りたがる。犯罪の裏側にも、ヒット商品の裏側にも、顔は違うが「妖怪」がいるのだ。

なんでもかんでもに「意味」を求めた的はずれのコメントを聞くより、ニュース報道には、確かなフィールドワークを見たい。マーケッターには、妖怪=兆しを察知する確かな直感を期待したい。

「みんな賢い方がよい」という風潮は、馬鹿な事件を誘発する。「マーケッターは論理的な方がよい」という期待は、使えない戦略や商品を、巷に溢れさせるだけである。

※ちなみに、あの有名な飛田新地には「妖怪通り」なる道がある。そこは「熟女」のお店が集まる通りである。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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